第106話
93話!
部活から帰って、少ししたから、
夕飯を作っていた。
ライブ曲練習中の曲を、鼻歌で歌っていると。
ピロンッ
お?誰だろ。
と、机の上に置いておいたスマホを取って見ると、
「翔」
翔…?なんで?私忘れ物とかしたかな…?
何が送られてきたのかと見ると、
……は?
どゆこと?これ、何の顔文字?
スタンプで良くないか?
余計分かんないよ?
あ、既読ついた。
……返信しろよオイ。
既読スルーは良くないよ!?
怖い怖い、もう何なの!?
と、既読ついてスルーしてんの!?
明日シバくぞあの馬鹿…
敬礼?みたいな、感じだよね?
何達成感に浸ってんだよ?
うん?達成感………
まさか、
そういうこと?
あぁーーー………(察し)
雪のね!話聞いとく!あー!あれか!!
うん、言葉で話せるなら最初から言え。
と、そこで会話は切れて、
私も夕飯を作ることを再開した。
そして、次の日の事だった。
朝、また連絡が誰かから来ていて。
しまったーーーー。
既読つけちゃったよ。
……仕方ない。
これか、翔の(`ー´ゞ-☆は。
それにしてもド直球…
でも、返事返さないと、何も始まらないよね。
きまずっ。
アカン、気まずい。
これさ、雪何となく察してない?
気のせい?
いやぁ…雪だから…うん…言おう…
すると唐突に響いた、
ピーンポーン♪
私は急いで下に降りて、
とにかく大急ぎで着替えながら
顔洗って歯を磨き、リビングへ行くと。
サンドイッチ二つを手に持ち、ながら食い。
少しいつもより早歩きで学校に向かう。
この嘘が、長い間一緒にいた楓に
見破られていないか、毎回不安になる。
でも、もう嘘をつかなくたっていい。
ちゃんと、雪に。
伝えて、それで、楓に謝る。
それが私、嘘は隠し通せない人だからね。