第140話

123話!
603
2021/10/28 09:28
紫夜 (you)
紫夜 (you)
あは、アイツら毎回あんなようなバカやるけど流石男子高校生よな。
真田 楓
真田 楓
ほっとけほっとけ、しかもやってたの今日裏でもやってたし、怒られてたし。
紫夜 (you)
紫夜 (you)
それは重症…っあ、マオちゃんごめん!置いてけぼりみたいになって…
輝崎 真桜
輝崎 真桜
うぅん、しーちゃん気にしないで。
気にしないで、というマオちゃんの顔が、


やっぱり見ると少し寂しそうだった。


それを見ると、かなり申し訳なくなる。
紫夜 (you)
紫夜 (you)
…マオちゃんは向こうでどうだった?
やっぱ大変だったよね?
輝崎 真桜
輝崎 真桜
うーん、確かにハッキリ言われるし、悪気はないから余計怖かったけど…
真田 楓
真田 楓
流石海外、無自覚は恐ろしいね。
紫夜 (you)
紫夜 (you)
へぇ…あ、マオちゃんは今…中…三?
輝崎 真桜
輝崎 真桜
うん、向こうでもう卒業してきたよ。
紫夜 (you)
紫夜 (you)
えっ、あ、そっか。秋。
勉強は?大丈夫そう?
輝崎 真桜
輝崎 真桜
やっぱり全然違うんだよね、だから少しだけだけど通うよ。で、春から高校。
あの小さくてお人形さんみたいなマオちゃんが、


今や美少年の言うならばマオくんになっていた。


声も少し低くなったし、体格もしっかりしている。


それから昔の出来事も思い出すと、


なんだか親のような気持ちになって、


少し感動してしまった。
紫夜 (you)
紫夜 (you)
そっかぁ、高校は?決まった?
真田 楓
真田 楓
やっぱ、外国語系に特化したとことか?
輝崎 真桜
輝崎 真桜
いや、もう決まってるよ。
昔から、ずーっと。
紫夜 (you)
紫夜 (you)
へー!どこなの?
真田 楓
真田 楓
ぅあ、しまった!
急に焦りだす楓と、


関係ないと言わんばかりにニッコリ笑う真桜。
輝崎 真桜
輝崎 真桜
うーん、内緒だよ♡
真田 楓
真田 楓
ハイストーーップ。
輝崎 真桜
輝崎 真桜
わ。
紫夜 (you)
紫夜 (you)
うお楓、どうしたの。
私とマオちゃんの間を割るように入り込んでくる楓。


さすがにビックリして体を横にして逃げた。
真田 楓
真田 楓
あなたはもう高校生、なんだよ?
マオちゃん?
輝崎 真桜
輝崎 真桜
そ、うだよね、ごめん!しーちゃん。
紫夜 (you)
紫夜 (you)
あ、うぅん。気にしてない、大丈夫。
真田 楓
真田 楓
あっ、ばーちゃんから買い物の連絡だ。あなた、手伝える?
このあと大丈夫?
紫夜 (you)
紫夜 (you)
もち、それあとで特製おやつ貰えるやつじゃん。任せろ。
大抵楓のおばぁちゃんは何かあればお菓子をくださる優しい人だ。


全く負担ではない買い物をしておやつを貰えるなら、万々歳なこと。
紫夜 (you)
紫夜 (you)
ごめん、またねマオちゃん。
真田 楓
真田 楓
バイバーイ。
輝崎 真桜
輝崎 真桜
うん!また、ね?しーちゃん♡
真桜は、なにか不敵じみた怪しさ半分、


愛しいものを見る目が半分、そんな笑みを浮かべた。


楓はあなたの腕を引っ張りそこから逃げる様に道を変えたのだった。
真田 楓
真田 楓
…アンタ、やばいね。
紫夜 (you)
紫夜 (you)
え、なんでさ。
特にやばいところなどあったのか、


思い返しても当たる節すらない。


だがしかし、この楓の顔はガチ中のガチ。


絶対に何か…
真田 楓
真田 楓
超絶逆ハーレムだよ…?
紫夜 (you)
紫夜 (you)
は、はーれむ。
思ったよりも不安視をしなくていいかもしれない内容だった。
真田 楓
真田 楓
あんな顔いい男子ばっか…中々無いわ…顔面偏差値…怖…。
紫夜 (you)
紫夜 (you)
…ん?
またなんか話が始まるのかと思ったが、


手元のスマホが震えた。
真田 楓
真田 楓
どした?
紫夜 (you)
紫夜 (you)
翔だ、珍し。
真田 楓
真田 楓
!?
真田 楓
真田 楓
な、なんて?
紫夜 (you)
紫夜 (you)
1ヶ月後だけど、
日にち指定で空けとけって。
真田 楓
真田 楓
…詳しく。
紫夜 (you)
紫夜 (you)
あ、返事帰ってきた。
紫夜 (you)
紫夜 (you)
連れていきたい場所があるとのこと。
真田 楓
真田 楓
デッ、いや、うーーーん。よし、
楓さんに任せときなさいあなた。
紫夜 (you)
紫夜 (you)
えっなに、なにが。
真田 楓
真田 楓
まぁまぁ。
紫夜 (you)
紫夜 (you)
おーいー説明しろってー。
真田 楓
真田 楓
あっほらスーパーですよー、
鍋だしうちで食べてきな!
紫夜 (you)
紫夜 (you)
食べるけど~~~。
真田 楓
真田 楓
食べんのかい。いいけど。
また話をうまく逸らされたし、ちょっと嫌な予感もするがまぁいいや。


と、その後買い物をした結果、


おばぁちゃんにしてはハイカラなグミ3パックを貰えたのだった。

プリ小説オーディオドラマ