第134話

117話!
1,013
2020/07/19 14:36
紫夜 (you)
紫夜 (you)
うんまぁい…!!
碧未 翔
碧未 翔
数量限定なだけあるわ…!!
紫夜 (you)
紫夜 (you)
てか、大和。置いてきちゃったけど。
本当に大丈夫かな…。
ほら、一言多かったり、


足りなかったりすることあるし?


会話とか続かなさそうだし、


まぁうちのクラスの男子は気にしないだろうけどさ。
碧未 翔
碧未 翔
おかんか、お前は。
紫夜 (you)
紫夜 (you)
……。
碧未 翔
碧未 翔
いって!ごめんて!
なんとなく癪に障ったので蹴った。


いや、加減はしましたよ。
紫夜 (you)
紫夜 (you)
てか、翔、半袖って。寒くない?
碧未 翔
碧未 翔
ばぁーか、俺の平均体温舐めんな?
動いてりゃ暑くなるだろ。
紫夜 (you)
紫夜 (you)
ちょっとよく分かんない。
先程シュークリームと一緒に買った、


麦茶を飲みつつ横目で翔を見た。


格好は上は白のTシャツ、それから下は半ジャージに、


上のジャージを腰に巻いていた。
私は普通に上下ジャージですが。


下は長ジャーですよ。


普通に秋だし、風は吹く度に耳が冷たくなる。
碧未 翔
碧未 翔
お前は逆に見てるだけで暑いわ。
紫夜 (you)
紫夜 (you)
えー、そう?…あ、翔、鈴カステラ!食べる?行く?
碧未 翔
碧未 翔
俺はまだ行けるぜ~。
紫夜 (you)
紫夜 (you)
よっしゃ、行こ!
通り過ぎようと思ってたけど、


甘い香りが鼻に付いて、振り返ってしまった。


翔は私の提案を親指を立てて返してくれた。


相変わらずの眩しい笑顔で。






あれ、何か暑い。


やっぱ、ジャージ脱ぐべきだ。


うん。そうしよう。
碧未 翔
碧未 翔
脱ぐの?やっぱ暑いんだろ。
紫夜 (you)
紫夜 (you)
うーん…、暑い。
碧未 翔
碧未 翔
じゃあカステラ買ってくるからそこで待ってろ。動くなよ。
紫夜 (you)
紫夜 (you)
え、お金。ハイ。
碧未 翔
碧未 翔
律儀な奴め、まぁいいや。
と、わざわざ脱ごうとする前に、


時間の無駄だとでも言わんばかりに行ってくれた。


私は人の通りを避けつつ上ジャーを脱ぎ、腰に巻く。
碧未 翔
碧未 翔
ほれ、カステラ。
紫夜 (you)
紫夜 (you)
わっ!可愛い!美味しそう!
めっちゃ良い匂い!
碧未 翔
碧未 翔
おい、ぶつかる…
翔の忠告をも前に、カステラに釣られてしまう。
『トンッ』
紫夜 (you)
紫夜 (you)
あ、すみません!
男子
あ、こちらこそ!
肩がぶつかったのは、若い男の人で。


背は…どうだろ、大和よりは高いかな。


うん、また顔が整ってるし…。


でも優しそうだから、良かった。
男子
……?
碧未 翔
碧未 翔
…ほれ、進むぞ。
次、中の食いもん食べに行かね?
紫夜 (you)
紫夜 (you)
え、いやあの、引っ張らなくても進みますって、食べるけど。
まるでその場から遠ざけようとでもするかのように引っ張られ、


カステラを抱えつつ早歩きになる。
碧未 翔
碧未 翔
自分の店行っちゃおーぜ。
紫夜 (you)
紫夜 (you)
お、それ天才。
まぁでもいっか。


おぉ、中も凄い賑わい。


あ、中と言うのは校舎の事。


色んな宣伝の声や、音楽が聞こえてくる。


それから私と翔は、お腹の限界まで食べ歩いた。











男子
おい、●●●ー?さっきの人めっちゃ綺麗だったなー。??おーい?
男子
あの声…しーちゃん…?








さて、まだまだあなたのモテ期は始まったばかり。

プリ小説オーディオドラマ