駅から出ると、どんよりと重い雲がかかっている。
影「雨降りそうだな」
と影山くんが言った途端、ポツポツと雨が降り出してきた。
「あ、雨…」
そう言うと影山くんは手を取り、
影「早く帰るぞ、」
と言って走り出した。
初めは小降りだった雨はどんどん強くなって言って。
初めて行く影山くんの家着く頃には全身びしょ濡れになっていた。
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影「びしょぬれじゃねーか」
そう言いながら影山くんは髪の毛をタオルで拭いてくれる。
…近い、近すぎる。
影山くんだってびしょ濡れなのに。
ほんと優しすぎてやばい
影「俺の服きていいから」
そう言って影山くんがパーカーを貸してくれた。
もしかして彼ジャーとかいうやつ??
「え、あ、ありがと!!!」
初めての彼ジャー緊張する…
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「影山くんの匂いがする…」
影山くんが貸してくれたパーカーを着るとブカブカで、
影山くんのいい匂いがした。
「みてみてー」
そう言いながら影山くんの部屋に入ると、
パチッと目が合った。
影「っ…」
影山くんは自分の手で口を抑えていて。
ちょっと恥ずかしい。
「ねえ、なんでそんな喋んないの」
そう言って影山くんの横に座ると
肩がビクッと揺れた。
影「…ちょっと危機感もてよ」
3秒後、押し倒されてしまいました。
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え、この後どうしよう
みんなこのままいっておーけー?笑笑
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。