第7話

本当の気持ち
2,235
2018/12/29 14:57
俺は彼女を家へ入れた。
田中圭
田中圭
汚くてごめんな
あなた
あなた
ううん。全然大丈夫だよ。
お茶を入れて彼女の元に持っていく。
田中圭
田中圭
いやぁ…まさか君の幼なじみも敵だったとはね……
あなた
あなた
窪田くん…
彼女はソファで下を向いてしまった。
田中圭
田中圭
あ、ごめん…
あなた
あなた
いいえ…
田中圭
田中圭
あ、先。お風呂入っていいよ。俺仕事残ってるから、
あなた
あなた
あ、わかりました。借りますね。
俺はパーカーを貸してあげて、残りの仕事に取り組んだ。
俺は夢中で取り組んでいたため、あなたが出たのは分からなかった。
あなた
あなた
あの…。先輩!
田中圭
田中圭
わぁ!ご…ごめんね。俺…風呂行ってくるわ
ダボダボなあなたを置いて俺は風呂場へ向かった。
はぁ…ダメだ。家に女が居ると落ち着かねぇ。
あんまり意識しないようにしないと……
俺はしばらくして、タオルを被ってキッチンへ向かった。
そこにはソファに座ってテレビを見るあなたが居た。俺は缶ビールを持ってあなたの少し離れたところに座った。
あなた
あなた
あ、おかえりなさい。
田中圭
田中圭
おぅ…
俺は気にせず仕事に取り組む。
すると、肩に重さがかかる。
田中圭
田中圭
な…なんだよ。
あなた
あなた
先輩。家だと冷たいんですね…。全然会社とは違うから
田中圭
田中圭
それはまぁ…家は1人が良いってタイプだからよ…
あなた
あなた
でも先輩…私の事好きって
田中圭
田中圭
それはあの場をな?そう言わなかったら無理だったろ?
あなた
あなた
え…じゃあ先輩は私の事…
田中圭
田中圭
まさか…本気で俺の事
あなた
あなた
私は!先輩の事好きです。
田中圭
田中圭
あぁ…やめとけ。俺なんかダメダメ、
あなた
あなた
なんでですか……?
田中圭
田中圭
ダメなもんはダメなの、ね?
あなた
あなた
……
その時あなたは俺にキスをした。
俺は驚いて止まってしまったが、彼女を離した。
田中圭
田中圭
おい!何すんだよ…!
あなた
あなた
私…本当に好きなんです。そんな簡単に諦められる訳無いですよ…
田中圭
田中圭
ごめんだけど…無理だから
あなた
あなた
じゃあ!先輩をその気にさせますから。
田中圭
田中圭
はぁ…亮とかにしとけ
俺は缶ビールと仕事の書類を持って自分の部屋へ入った。
そしてやつに電話した。
田中圭
田中圭
おい、亮
吉沢亮
吉沢亮
なんですか、眠いんですけど
田中圭
田中圭
やっぱりあなたお前が預かってくれねぇか?
吉沢亮
吉沢亮
は?
田中圭
田中圭
俺。あなたの事好きじゃねぇんだよ。
吉沢亮
吉沢亮
はぁ…自分がヤクザだからですか?
田中圭
田中圭
それもあるけど、お前の方が似合うと思うんだ
吉沢亮
吉沢亮
そんなの言われなくても分かってます。
車で、
田中圭
田中圭
ん?
吉沢亮
吉沢亮
車貸してくれるなら、良いですけど。
田中圭
田中圭
じゃあ明日からよろしく頼むね。
俺はそう言うと、眠りについた。

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