オキニくんは1度未来に帰ると言って、その日は解散した。


私はそのまま神社に残ってごろんっとその辺のベンチに寝転がる。

どうせ帰っても誰もいない。

……1人ってこんな、寂しかったっけ。



少しづつ雪が降り出す。

って1人で何してんだろ……。

ちらっと携帯を見るが連絡は来ていない。

そう、ぽつりと呟いた時だった。


私の体が誰かの影に包まれる。

ガバッと竜にぃに抱きつくと所々血が服についている。

どこにいたのかひょこっと顔を出す蘭にぃ。

上？

え、入ったの！？

あの、協調性のかけらもない兄さん2人が！？

コンっと軽くこずかれる。

クスクスと笑う蘭にぃと竜にぃ。

そんなふたりに私は思いっきり飛びつく。

意味のわからないことを言っているがほおっておいて、そのままずっと抱きしめる。

今日は蘭にぃと竜にぃと寝る！っというとこれまた嬉しそうに今度は私が潰れるかと思うくらいに2人から抱きしめられる。

家に着いた頃には私は眠過ぎて蘭にぃに抱えられるようにして布団に入る。

それは、爆睡している私の耳には全く届かない声だった。

グイッと伸びをすると誰かにぶつかる。


ん？

ちらっとそちらを見ると何故か上裸の蘭にぃがこちらを見てほくそ笑む。

私の伸ばした手を見てみると、蘭にぃの胸の部分に置かれている。

勢いよく蘭にぃから目をそらすと爆睡している竜にぃの顔が見えた。


あ、こっちはまと、


掛け布団の隙間から見える胸板。
当たり前ながら私は急いで目を塞ぐ。

ひ、

ギャーギャー言いながら近くに置いてある服をブンっと投げつける。


ペシッと何か、ゴムのような音がして私の投げた服が蘭にぃにクリーンヒットする。




え？ゴム？？ペシッ？？？

バッと自分の体を確認する。


……ついて、な

私のそれを胸に当ててどう♡とか言い始める蘭にぃを私は今度こそ近くにあった警棒で背中を本気で殴る。

え？

私が何を投げつけたか？




さ、察しろぉっ！！！！！！！