突然ですが、私あなたは彼氏のテンくんの家でテレビを見ている最中に彼を押し倒してみました。
…そしたら案の定軽く睨まれる
私がベッドに両手をついてテンくんを見下ろしていたのに、次の瞬間には立場が逆に…。
軽く触れるだけのキス。
そう微笑むテンくんは何度も何度もキスしてくる。
こんな彼はあんまり見たことがないから心臓が早鐘を打つ。
私の耳元で優しく小さく囁くテンくん。
手をついただけのテンくん、次は片腕をベッドにつく。
…すると自然に顔も近づいてくる。
また口付けを繰り返す。
…苦しくて彼の胸を押すとようやく離れてくれた。
テンくんは何事もなかったようにテレビにかじりついている。
少し赤い顔のテンくんはキッチンの方に行ってしまった。
しばらく経ってから私の隣に腰掛けると、こう言った。
私の方に顔を向けて、私の頬を両手で挟んでくる。
冷たいときが多いけど時に甘々になっちゃう不器用な彼が大好きです。
fin.
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。