第7話

彼氏を押し倒してみた テン
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2021/01/31 02:50
あなた
どーーんっ
テン
…なに?
突然ですが、私あなたは彼氏のテンくんの家でテレビを見ている最中に彼を押し倒してみました。



…そしたら案の定軽く睨まれる
テン
…何がしたいわけ?
あなた
ただ倒してみたかったの〜
テン
…ほんっと誘ってんの?


私がベッドに両手をついてテンくんを見下ろしていたのに、次の瞬間には立場が逆に…。
あなた
誘ってなんて…ん


軽く触れるだけのキス。




テン
隙、ありすぎ


そう微笑むテンくんは何度も何度もキスしてくる。


こんな彼はあんまり見たことがないから心臓が早鐘を打つ。
テン
ん、顔真っ赤だけど?


私の耳元で優しく小さく囁くテンくん。
あなた
…だって、冗談で押し倒しただけなのに
テン
押し倒すに冗談なんてないから


手をついただけのテンくん、次は片腕をベッドにつく。



…すると自然に顔も近づいてくる。
あなた
近い〜
テン
照れてる顔も可愛いよ、


また口付けを繰り返す。

…苦しくて彼の胸を押すとようやく離れてくれた。


テンくんは何事もなかったようにテレビにかじりついている。
テン
これ以上したら止まんなくなるからやめた


少し赤い顔のテンくんはキッチンの方に行ってしまった。



しばらく経ってから私の隣に腰掛けると、こう言った。
テン
…俺のこと安全だと思ってるかもしれないけど、俺だってオオカミなんだからな?


私の方に顔を向けて、私の頬を両手で挟んでくる。
あなた
いだいよー
テン
あなたが可愛すぎるのが悪い
あなた
今日は珍しく甘々だね
テン
たまにはこういう俺も悪くないでしょ?
あなた
ふふっ


冷たいときが多いけど時に甘々になっちゃう不器用な彼が大好きです。






fin.

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