俺は、今高校二年生なんだけど、大学生のヌナと付き合ってて一緒に暮らしてる。
一緒に暮らしたいってお願いしたら、悩んでいたけど良いよって言ってくれた。
俺はそんなヌナが大好き。
…でも最近ヌナが浮気してるかもなんだよね。
いつもこの時間になると…
ピコンっ
ほら、どっかの男からカトクが来るんだ
「次いつくる?」
「あ、あれ買いに行かなきゃだね」
「チソンくんにバレないようにね」
こんなの浮気としか思えなくて、今日こそは聞かなきゃと思ってる。
そう言って携帯をチェックするヌナ。
あぁ、俺別れようって言われるのかな
あの人のこと好きだからって言われちゃうのかな
そういって俺の頭をわしゃわしゃなでるヌナ。
俺はヌナに一本取られたみたいで悔しかった。
離れないで、とは言ったものの、ヌナから一生離れられないのは俺の方。
fin.
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。