私、あなたは今日で930回目の告白に失敗しました。
私が恋してるのは、学年が一つ下のシャオジュンくん。シャオジュンくんが入学してきたときに一目惚れをしてそれから猛アタックを続けている。
さっきから余計な口を挟んでくるのは親友のマーク。ムカつくことも多いけど、なんやかんやで優しくしてくれる。
はっ、確かに
シャオジュンside
今日、俺はあなたヌナから930回目の告白を受けた。入学してから一目惚れしてずっと好き。
なんでOKしないかって?
それは、ヌナを幸せにする自信がないからです…
意気地なしって思われると思うけど、そのくらいヌナが大事で、俺で良いのかなって思う。
次の日…
また振られた。
次の日…
シャオジュンside
…なんでだろ。今日はまだヌナが告白しにきてない。
休みなのかな?
まぁいいや。帰ろう、
下駄箱から靴を出そうとすると、良く聞きなれた声が聞こえた。
…ヌナ、あの人のことが好きなのかな。
あなたside
シャオジュンくんと喋らないまま、卒業まで、あと一日。
ほんとはすごい辛い。
でも、諦めるって決めたから。
ーーーーカトクーーー
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突然、シャオジュンくんからカトクが来た。
久しぶり話せるけど緊張するな…
シャオジュンくんからの告白を受け、私たちは付き合うことになりました。
fin.
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。