夕ご飯を食べ終わって、部屋に戻った臣
ドアノブをひねると太一が飛び出してきて、臣に抱きついた
太一が素直に離れ、部屋に入る
臣はそれにつづくように部屋に入っていった
太一と臣が座ったあと、『どこに遊びに行くか』という話になった
太一が『おすすめスポット特集!』と大々的に書かれている雑誌をめくりながら呟いた
臣の提案に太一が嬉しそうに返した
太一は瞳をキラキラさせている
臣は海へ行こうという案に賛成の色を見せている
太一は海へ行くと決めると行動しだした
太一の言葉に笑いながら臣からストップが入った
今は10月だ
季節は秋色に色づき、海にも客足が遠のく
この時期に海へ入ろうとするならば間違いなく風邪を引くだろう
太一が少し落ち込んでいると臣が提案をした
太一が元気になりワンコの様に愛らしくしっぽを振っている(様に見える)
二人の会話は長く続き、時刻は12時を回っていた
明日は稽古を控えているのでそろそろ寝なくてはならない
臣が話を切り、そう告げた
二人は梯子を登り横になった
辺りは静まりかえり、太一の息遣いだけが鮮明に聴こえる
臣のため息が聴こえる
照れた様子でもんもんと考える臣
臣はなかなか寝つけず、クマをつくって左京から怒られたのはいうまでもない