いつしか、私の日常には
銀太がいた
夜、銀太と電話するのが日課に
お互い、分かり合ってきて
私の好きなもの、嫌いなもの
銀太の好きなもの、嫌いなもの
気づけば、銀太は私の中で大きな存在になっていた
新しくここに入ってきた先輩は
悪い噂がたったりするようなチャラ男だった
だからあまり近づきたくなかったけど
ロックオンされたみたいで
よく話しかけられる
正直、迷惑にすぎないものだ
先輩は今までで1番真剣な顔をして去って行く
本気?でも私は…
別に好きな人なんかいないけど………
パッと銀太を思い出したの
どうして?分からない
ただ、胸が熱くなった
この気持ち、、、味わったことある
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!