第5話

↳ 。嫉妬⒈
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2019/12/20 14:30



teoside



_______



『それでねっそれでねっ、』



「テオくん、ゆっくりでいいから..w」





じんたん特製のたらこパスタを頬張りながら、必死に話す俺。





昨日はかすとジュキヤ、こなんちゃんとしゅん それからろあちゃんの6人で海に行ってきた。

じんたんももちろん誘ったけど大勢で出かけたりするのが苦手なじんたんからは
「編集してる」 と断られてしまった。




でも、断ったのが勿体ないくらいに楽しいことになったのでそれのおすそ分け、と
じんたんに昨日あったことを話してる真っ最中。







『それでまじ面白くて、!』



「いやバカすぎんだろ.www」




うんうんと聞いては
じんたんが一緒に笑ってくれるのが嬉しくて
思わず言おうと思っていなかったことを口走ってしまった。



『でしょ?w

ほんと最高だったよw

かすたちの水着も見れたしさw』








あ.
まずい。 と、


言ってからはっとする


じんたんは未だに自分が女の子じゃないことを気にしていた。 たまに 不安 と俺に漏らすこともある。








それに加えて

かすと かすてら なんて言われたり
こなんちゃんと付き合ってるなんて言われたり
ろあちゃんの所属していたアイドルにどハマりしたり

そんな小さな突っかかりに俺たちはしっかり躓いてきた。



まぁ俺は何がどうなろうとじんたんだけなんだけど.




流石に今の地雷踏んだか..?
恐る恐るじんたんの顔を見る














「も~.いいねw 可愛いお姉さんいっぱい見れてw」



じんたんは顔色一つ変えないでそう言って笑った。



あれ?
セーフ?





ほっと胸を撫で下ろして、


昨日撮った写真をじんたんに見せる。




ジュキヤやしゅんとの仲良さげなツーショット。


それからかすやこなんちゃんとバーベキューしてる写真。





流れ作業のように見せていると



「あ。」


じんたんがある写真を見て声を漏らした。





『ん?』



食べ終わったお皿をシンクに置いて
じんたんの隣に座る。






『あ、それ、』





「仲良さげだねw」








じんたんが見ていた写真は海の中の俺とかす。
ひとつの浮き輪にすっぽり二人でハマっている写真だった。

ノリで二人で乗らされたやつ..



「この浮き輪大きいねー、」

なんて言いながら笑うじんたん。







作り笑いだ._
一瞬でわかった。


『じんたん!っこれは!』




「俺お風呂入ってこよーっと」

立ち上がるとスタスタ歩いていくじんたん





呼び止めようかと思ったけど追いかけて来るな。と言われている気がして














じんたんの閉めたドアの音だけが変に耳に残った。
















✎あひるの娘




✎.やきもち ↻ておじん


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