第16話

15話.
1,517
2023/03/01 13:15
















その日、家に帰ってからも先程の会話の余韻が続いた
時透 あなた
…(にしても大きくなったなぁ……)

つい先日産まれたばかりのような感覚の弟がもう14歳、鬼殺隊霞柱だ。
時透 あなた
(そうとう色々頑張ったんだろうな……)


と思いながら大根の皮を剥く隠をじっ、と見つめる





『今日は桜柱さまの好きなふろふき大根ですよー』





と言って作り始めたのがついさっきの話




もう外も暗いので眠たくなり、うとうとしていたときだった

鴉(はや)
カァー!任務ゥー!任務ゥー!

時透 あなた
え、?今日は入ってなかったのに……

と言い、せっせと夜ご飯を作ってくれている隠を見る
行ってらっしゃいませ!
ご飯は冷やしておきますね!

と言葉をかけてくれた




くそっ、私のふろふき大根が……!
鴉(はや)
御館様ノ元ヘー!

時透 あなた
はぁーい…

とへなへなと返事をして刀をベルトに刺し、御館様の元へ急ぐ





帰ったらお腹いっっっぱいふろふき大根食べてやるっ!
















































御館様
……そこには12鬼月がいるかもしれないね
御館様
行ってくれるかい?

御館様
あなた、義勇、しのぶ

御館様の言葉に1拍おいて




『御意』




と返事をした






































任務場所に向かっている途中、ちらっと隣を見た





しのぶはまだしも、富岡。





なんとも絡みにくい





しのぶによるとみんなから嫌われてるだとか、。





まぁどうでもいい

























時透 あなた
っ、……

不意に、匂いがきつくなった





なんだろう、この嫌な空気





とりあえず3人バラバラになり、森を進んでいった































しばらく森を進んでいると、





『ドォォーーーーーン』





という音とともに1つの鬼の気配が消えた





残るは、あと3匹。





おそらくその中の1匹が12鬼月だろう





運良く鬼と出会えるといいけど、


















時透 あなた
……、!

鬼発見……!





今日は運がいいのかも
伊之助
伊之助
ウグァァァ……

あぁ、大変だ





ありゃ喉潰れてんじゃない?
時透 あなた
桜の呼吸 壱の型 燃幸ねんこう桜雨おうう

静かに息を吸い込むと、鬼の首めがけて足を踏み込む




『グァァ……』




と声を出し、鬼の体がばらばに崩れる





そんな様子を猪はキラキラした目をして見ていた
時透 あなた
……弱かったな…

私は猪を無視して次の鬼を探そうとした
伊之助
伊之助
ちょっと待ったぁ!

時透 あなた
……なに?

しぶしぶ後ろをふりかえって返事をする
伊之助
伊之助
お前はあの12鬼月に勝った!
そして俺がお前に勝つ!
伊之助
伊之助
そしたら1番最強なのは俺だってことだ!がははは!

……え?




一般剣士が柱に勝てるわけがないし、仮に私に勝ったとして1番最強になれる訳では無い





そもそも喉は潰れてるのによくそんな大声出せるな…
時透 あなた
…あのさ、

と口を開きかけた時だった
富岡 義勇
富岡 義勇
修行をし直せ、戯け者

と、後ろから冨岡さんの声がした
富岡 義勇
富岡 義勇
さっきのは12鬼月でもなんでもない

あ、見てたのね




ほんと分かりずらい人…、





と思っていたらあっという間に猪を縄で縛りあげ、すたすたと歩いていった
伊之助
伊之助
ちょっ、待て!!待ちやがれお前!!

と大声をだすよく分からない人(?)を置いて富岡さんについて行く





ちょうど今2匹の鬼の気配が1匹に消えた
時透 あなた
(さっすがしのぶちゃん〜)

となると残る1匹が12鬼月か…





上弦じゃなければいいけど…





































プリ小説オーディオドラマ