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女の子に囲まれて、
一生懸命自撮りに写りながらも
テオくんをつい気にしてしまう。
...近すぎ!
え!なにあの子腕組んでんの!?
もーーー...
ファンサだから仕方ないけど、仕方ないけど!!
.....俺のテオくんなのに、腕組んでいいのも俺だけなのに!
仕方ない状況でも
ついついヤキモチを妬いてしまう自分が嫌になる。
女の子だよ!?
そんなくっついたら胸とか当たるじゃん!
...いつもテオくんが じんたんじんたんって
たくさん嫉妬を言葉にしてくれて
たくさん抱きしめてくれるけど
俺だって
きっとテオくんよりヤキモチ妬いてる。
テオくんみたいに
素直に上手に言葉に出来ないだけで
あんなにかっこいいテオくんに 俺以外の誰にも触れてほしくない。
__もやもやしながらも、無事に騒ぎになることもなく写真を撮って、たくさんお礼を言ってくれる女の子達と別れ 帰宅した。
......__たまには、
素直になってみようかな....
玄関に入ってすぐに
靴を脱ぐのも待たないでテオくんに後ろから抱きついた。
テ「わっ、え、じんたん!?」
じ「......むね、あたってた...」
テオくんの背中に
頭をぐりぐりと押し付ける
テ「むね?...あ、さっきのJKね...」
くるっとこっちを向いて
ぎゅっと抱きしめられた
テ「ふふ、やきもち?」
にやにやと俺を見下ろすテオくん。
....ぅぅ、素直の心もう折れそう...
じ「...ぅ、ん。...やきもち やきました。」
テオくんの胸に
そのまま頭を預けて
小さく呟いた。
テ「~~っ!!
もーー!じんたん!かわいい、かわいすぎ!」
何度も何度も顔にキスをされる
じ「ゎ、テオくん、ちょ、」
テ「胸でもなんでも、俺はじんたんにしか興味ないよ」
柔らかい笑顔で
大きくてあったかい手で俺の顔を包み込んだ
テ「どんなに可愛い子でも、巨乳でも、俺が好きなショートカットでも、じんたんより魅力的な子存在しねぇと思うわ」
ちょっと笑って
またキスされた
柔らかくて
甘くて
優しい優しいキス。
じ「......もいっかい。ちゅー。」
嬉しくて
なんだか胸がいっぱいで
そんなことを口走る。
テ「!...じんたん、それは煽ってる」
その日はたくさん愛されて
俺が不安になる隙をどんどん無くすテオくんに
ときめきっぱなしの夜でした。
テ「じんたんも、ファンサは程々にね。」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!