第48話

留守番4
2,929
2019/07/31 11:00

🐰

__________










じ「...んん...」


、、、あれ?テオくんの声がするなぁ...

夢かな....

テオくん...



じ「.....ておくん....」


テ「いるよ?」


じ「_...ん...ん?...んぇ!?」




夢心地だった意識が急にはっきりした。

大好きで大好きで
聞きたくてたまらなかった声が
ちゃんと現実に聞こえて

ばちっと目が覚めると

視界に入ったのは
よく眠っているまこさん。

そして

まこさんの手を握る 俺。



...なんでまこさんの手握ってんのかな??



いやいやそんなことより!!
テオくん!!!


握っていた手を離し上半身を起こすと

待ち焦がれていたテオくんが目の前に。



じ「テオくん...!おかえr っ

「まってじんたん」」



じ「...へ?」




会えたことが嬉しくて嬉しくて

堪らず抱きつこうと腕を伸ばすと

テオくんがその腕を優しく遮った。



じ「ぇ、な、なんで...」



あまりにも恋しかったものだから
たったそれだけで思わず涙が出そうになる


テオくんの顔を見ると
笑顔だけど、なんか、
ちゃんと笑ってないっていうか....

これは 怒ってる時のテオくんだ....


お、俺なんかしたっけ...




テ「ねえじんたん、なんでまこさんと寝てんの?」


笑顔のままそう言われて

あ、やば
って思った。


じ「...ぇっと、ゲームしてて、俺たぶんどっかで寝落ちちゃって...たぶん、まこさんも ずっと付き合ってくれてたから...寝落ちたんじゃないかなぁ...?」


なんだか怖くて
テオくんの様子を伺いながら
慎重に言葉を紡ぐ。



...はやく
抱きしめて欲しいのに。


すごくすごく
会いたかったのに。


もー、、俺のバカーーー



テ「へー、そっか。じゃぁなんで手握って寝てたの?」


まだ笑顔。


テオくんの笑ってない笑顔怖い...



じ「な、なんでだろ、俺が自分で握るわけ...」


ほんとにわからなくておどおどしていると
テオくんが中々起きないまこさんの肩を揺すった。


テ「まこさん起きてよ~」


ま「んー?...ふぁぁー....あ、テオさんおかえりなさい」


やっと目覚めたまこさん。

目を擦っている彼に
必死で目で助けてくれと訴えた。

俺の必死な形相を見て 首をかしげる。


ま「あー...?どうかしたんですか?」


テ「まこさん。じんたんがね、まこさんの手握って寝てたんだ」


ま「え?」


テ「なんでそんなことになってるのかな?」


ま「ええ、全然知らないんですけど...テオさん、笑顔がこわいっす」



少しふざけて笑うまこさんに
テオくんも笑顔で返すけど、
その笑顔も怖い...


すると


ち「あ、あの!」


リビングの入口でずっと見ていたちぃちゃんが遠慮がちに口を開いた


テ「ん?」


ち「わたし、夜中飲み物取りにリビング来たんですけど、その時たまたま見てて...!」



テオくんが立ち上がって

ちぃちゃんの隣に行った。


上手く説明しようと焦るちぃちゃんの頭に手を置いて、

「ゆっくりでいいよ?」

なんて優しくする。



...俺には触ってないのに...。




ち「えっと、あの、その時もうまこさんもじんさんも寝てて

そしたらじんさんが
寝言でテオさんの名前呼びながらまこさんの手握ってて...」






.......ぇ、ええ!?




俺じゃん!!!





テオくんを呼んでいたことへの恥ずかしさと、まこさんをテオくんだと思ってしまった恥ずかしさから

顔に一気に熱が集まる。





ち「テオさん帰ってきたらまずいし、起こそうか迷ったんですけど...

えっと、じんさんが、
泣きそうな声でテオさん呼ぶから....」




そこまで話して

俯くちぃちゃん。





ち「あの、怒らないであげてください、じんさんすごい寂しそうだったので...」





じ「....ちぃちゃん...」





優しい子だなぁ。
なんだかじーんとしてテオくんを見ると

笑ってなかった笑顔が
いつもの優しい笑顔に戻った



テ「...ん、わかった。ありがとねちぃ」


ま「テオさん怒ってたんですか...」


テ「いや怒ってるっていうか、まあ、怒ってるかw」


ち「どっちですか!」



ちぃちゃんの隣から
俺の前に戻ってきて



大きく両腕を広げるテオくん。






テ「おいで、じんたん」





じ「~~っ! テオくん!!」







勢いよく飛びついて
大好きな香りに頭を擦り寄せた。






テ「はーーー、じんたん、すげえ会いたかったんよ?俺。」



ぎゅーっと抱きしめてくれて

頭の上にひとつキスを落とされる。




じ「俺もだよ...会いたかった...」



ぎゅっと腕に力を込めると
「でもね」とテオくんの言葉が続く



テ「俺と間違えて、まこさんとはいえ他の男の手握って寝るなんて
寝てる間も俺のこと思ってくれるのは嬉しいけど、ちょっと怒ってるよ?」



じ「ご、ごめん...」



テ「今日はおしおきだねじんたん」




いつもの大好きな笑顔と

すこし何か企んでいるような笑顔で


テオくんが笑った。












→続


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