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テ「じんたんー」
じ「なーに?」
今日の撮影やスケジュールをこなして帰宅して、自室で編集をしていると
控えめなノックと共にテオくんが俺を呼んだ。
俺の返事で ドアが開いて
だいすきなテオくんが顔を覗かせる
テ「編集どーお?」
じ「もうちょっとかなー、テオくんのは終わったの?」
まだなんだよねーって 背中に乗っかって笑うテオくんが愛しくて
思わず笑みが零れた。
こういうテオくんのスキンシップ、
好きなんだよなあー
いつもはかっこいいのに 甘えてくるときは可愛いテオくん。
テ「じんたんーちょっとこっち向いて?」
そう言われて
編集を保存してから くるっとテオくんの方を見た。
思ったより顔が至近距離になって
熱くなったところに 軽くキスをされた
テ「じんたんの顔、ほんと可愛いよね」
じ「可愛いの?俺w」
んん...俺、一重だし出っ歯だし...エゴサしたら叩かれてるコメントもよく見かけるし、動画のコメント欄はいつだって俺よりテオくんへの褒め言葉で溢れてる。
正直顔面にはあんまり自信が無い方なんだけど...。
それでも
可愛い可愛いとでれでれしてくれるテオくんが心底不思議になって、首をかしげて笑った。
じ「そんなに俺に可愛いって思うの
テオくんだけだと思うよーw」
すると、またでれた笑顔で俺の頬に手を添える
テ「その顔!」
じ「んぇ?」
テ「じんたんの笑顔が世界で一番可愛い!」
そう言いながらまたキスされて
そのままぎゅっと抱きしめられた。
...ああ、俺
テオくんに可愛いって思ってもらえる顔でよかった...。
どんなに自信がなくても、テオくんにこんなこと言ってもらえるんだ...まじで奇跡。神様ありがとう。
テ「じんたんは無自覚だからねー、気を付けないと」
じ「?。無自覚って?」
テ「ふふ、いーの!俺が守る!w」
じ「なにそれw」
俺もテオくんの背中に手を回して
ぎゅっと抱きしめる。
一晩ラブラブに一緒に過ごしてから
なんだかテオくんと深いところまで
ちゃんと繋がれた気がして
朝起きてからずっと
ふわふわにやにやしてしまっていることは
なんとなく内緒にしておいた。
そんな幸せな日。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。