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じんたんと離れてた2日間、
とにかくとにかくめーーーーっちゃ寂しかった!!!
友達と会えたのも遊べたのも
嬉しかったけど
朝起きてじんたんのおはようが無いのも
寝る前のキスが無いのも
すっげえ寂しくてやばかった...
結局電話も1回もしてないし、じんたんが楽しんでって言ってくれたから とにかく気を使わず楽しんで帰ろうって思って
LINEもいつも通りの頻度にしたし
ちゃんとたくさん笑って話しておもしろかった。
でも、、
ついに3日目の帰る日、
会いたいのが我慢できなくなって
朝そこに居た友達の誰よりも早く起きて
素早く帰る準備を進める。
あー...じんたん、早く帰って抱きしめたい!
まだみんなが寝ているのを横目に
一応置き手紙を書いて
LINEのグループにも楽しかったとお礼を書いて
足早に駅に向かった。
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スカイハウスの最寄り駅に電車が着いた途端
ついつい走り出してしまう。
やっと会える!
たった2泊3日でって思われるかもしれないけど、毎日顔を合わせていると それだけでかなり寂しくなるもんだ。
駆け足でたどり着いたスカイハウスの合鍵をカバンを落としそうになりながら取り出し
勢いよくドアをあけて靴をぬぎ捨てる
テ「ただいま!!!」
すぐさまリビングへ向かうと
____
____....ん????
そこにあったのは
スマブラがついたままになっているいつものテレビと
その目の前で
すやすや寝息をたてるまこさん。
そして
まこさんの左手を
きゅっと握って
いつものように小さく丸まって眠る
会いたくてたまらなかった
じんたんだった。
____...えっと、まってまって?
どういう状況?これ??
え?浮気?え?
いやいや、じんたんとまこさんに限ってそんなわけ...
2人は密着して眠っているわけじゃないし
ただ手を握っているだけ。
それも
まこさんは手に力を入れてない感じだけど
じんたんがまこさんの手をしっかり握ってるって感じ。
....ええー...どうすれば...
頭の中をいっぱいの「?」が埋めていくのと同時に、この状況への苛立ちと不安も襲ってくる。
ショックやらなんやらでリビングの入口で固まっていると、後ろからちぃのあくびが聞こえた。
ち「ふぁぁ~......ん?あれ、テオさんおかえりなさい~」
眠そうな目を擦りながらリビングの入口で立ち止まって、なんとも言えない表情の俺を見たあと少し首を傾げ、テレビの画面を見て、その目の前に転がっている状況も見て
一気に目をかっ開いた。
ち「わ!え!まだこのまま!?っあ、あのあのあの!!テオさんこれは!!これはそういうことでは...!!!」
テ「...そういうことではってどういうことかな?」
慌てふためくちぃに向けた笑顔が冷え切っていたのが自分でもわかった
ち「ひぇぇ...こ、これは、ゲームしてて、その、」
テ「あーいいよちぃ、こういうのは直接聞くのが一番なんだよ」
ち「...お、おてやわらかに...」
笑顔のままちぃの隣を通り過ぎ、
気持ち良さそうに眠る2人の目の前にしゃがんで
同時に肩を揺すった
テ「ふたりとも起きて?帰ってきたよー?」
→続
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。