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付き合う前
テオくんも実は
じんたんにときめいた事があったんだよ
ってお話🐼
🐴
________
じ「ねえ」
テ「ん?」
とある夏。
外撮影を終えた後、暑い暑いと喚く俺に
ちぃがアイスを差し出してくれて
それを咥えたままゲームをしていた。
赤いよくあるスイカ味のアイスは
暑さでだれていた体を冷やしていく。
溶けて垂れないように器用に頬張っていると
部屋に居たじんたんが来て、俺の後ろのソファに座った。
テ「どした?じんたんもゲームする?」
1人でもくもくとスマブラを続けながら
後ろの相方に話しかける。
じ「んやー、ゲームはいいや。
俺もアイス食べたいよ~」
台所に居るちぃに「もうないのー?」って声をかけたけど、ちぃが「テオさんが食べてるので最後なんですー」って 申し訳なさそうに笑った
じ「えーテオくんずるい!」
テ「早い者勝ち!w」
じ「いいもん!買いに行くし!」
外へ出ようとじんたんが立ち上がった頃
丁度ゲームも1戦を終えて、後ろを見る
...この暑さでコンビニ行くの可哀想だな。
まじで暑いからなぁ~今日...
そんなことを思って
特に深く考えずに 「なに?」 って首をかしげるじんたんに自分が咥えていたアイスを差し出した
じ「え」
テ「しょーがねぇから、一口だよ!」
今にも赤い水滴が垂れそうなアイスを前に
ちょっと戸惑ってるように見えたじんたん。
....あれ?嫌だったかな
でもそんなん気にするタイプじゃないよな
テ「いらないの?」
差し出した手を引っ込めようとすると
立っていたじんたんが目の前にしゃがんで
控えめにアイスをかじった。
じ「.....ありがと!」
こくっとアイスを飲み込むじんたんの喉を
思わず目で追う。
上目遣いで俺を見て
照れたようにお礼を言う相方の顔に
大切な彼女の笑顔を見た時のような
心臓の高鳴りを感じた。
あれ、何今の??
__き、気のせいかな?
...てかじんたん顔赤い?
その後俺が何か言う前にそそくさと部屋に戻って行ってしまったじんたんの後ろ姿を見送る俺を
にやにやした顔で台所から見てくるちぃ。
テ「...なんだよちぃー!」
ち「いいえー?なんにも言ってないですよ?w」
.....んん
友達を 相方を
可愛い
なんて思うの
おかしいのかな?
おかしいのかもしれないけど
俺の相方
やっぱりなんか可愛いよな。
__________
テ「...あの時はそれがときめきとか気付かなかったし、思いもしなかったんだよなぁ...w」
あの時と同じ赤いアイスを
幸せそうに頬張るじんたんを見つめる
じ「んん?なんの話し?」
テ「ふふw知らなくていーよw」
可愛いな
俺の恋人。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。