第25話

新しい生活
3,548
2019/04/28 07:03

🐰

________











テオくんの甘い声で目が覚めて

まあ...思ってたよりだいぶイチャついてからベッドから出た


幸せでいっぱいになりながら身支度を済ませて、今からみやの家に荷物を取りに行く予定だ。


...みやとは色々あったし、テオくんは「みやのことは信用してるけど、みやとはいえちゅーした仲なんだよ!?俺より先にちゅーしてるんだよ!?...心配だから一緒に行きたいーー!」ってごねてたけど、1人で行くことに決めていた。

それは みやにありがとうを言う為。


今までもたくさんありがとうを言ってきたけど、ほんとにたくさん迷惑かけたし、テオくんと今一緒に居られるのは みやのおかげだ。


心配だとずっとグズっているテオくんが安心してくれるように何度もキスをする


テ「...早く帰ってきてね、もう俺がいるんだから、ちゅーしちゃだめだよ?」


じ「大丈夫だよ!wいってきます」



思いっきりハグをして スカイハウスを出た。



















__みやの家の前。


なんだか緊張してしまって、一度深呼吸してからインターホンを押す。




「はーい」




いつもの柔らかい声と共にドアがあいて、
みやが「おはよ!」と笑った。






家に入ると もう荷物はまとめられていて、
みやの入れてくれたコーヒーを一緒に飲む。





み「テオくん来てないんだね、絶対一緒に来ると思ってたのにw」

じ「えー?そうなの?なんでw」


だってーとみやが困ったように笑いながら


み「俺、テオくんより先にじんちゃんとキスしてるから 警戒されてるでしょ」

そう言って、
「今はテオくんがいるから安心だ」

また笑って
俺の頭にぽんっと手を置いた






み「...よかったね、じんちゃん。もう俺に頼らなくても大丈夫だね」







__なんだか、みやがすごく切なく無理に笑った気がして

気のせいかもしれないけど

心臓がきゅっとなった。












じ「...みや。

...俺がテオくんと居られるのは、みやのおかげだよ。みやの言葉も 抱きしめてくれたのも キスしてくれたのも、全部俺にとっては大切で、これからも絶対忘れないことだもん」




みやの目を見て





「ほんとに、たくさんありがとう。

一生 大切な親友だよ」




そう みやの手を握って 笑った








みやは
ちょっと驚いたように俺を見て

その後

また 少し切なそうに

でも

すごく幸せそうに笑って





「うん。じんちゃんも 一生大切な


親友だ」





そう言って

リア充め!お幸せに!って

いつも通りのみやに戻った。














______















スカイハウスに帰ってきて、
玄関でテオくんの盛大なおかえりを受け止めて、今日の撮影を始める。


いつも通りの挨拶に、
撮影中、カメラに映らないところで
手を握ってきたり
頬にキスしてきたり

今までより心臓が持たない撮影で
終始どきどきしていた。



じ「もー!ばれたらどうすんの!」



カメラを片付けながら 少しムッとしてみせる。



テ「だってじんたんが可愛いすぎるから!どうにかしてよ!w」



また笑って 俺にキスした。








....はあ。だいすきだ。


叶わないなあ。











それから


何日も
何週間も
何ヶ月も

幸せに
楽しく時間が過ぎていって


事務所の中の 信用できる人にだけ自分たちの関係を打ち明けたり、
いろんな企画を考えたり。


俺達のことを知ってるのは みや以外に3人くらいだけど、それはまた後々...


みんな揃って
「やっとくっついたか!w」
って 笑ってくれたのが すごく嬉しかった。


...俺、そんなにわかりやすかったのかな?






テオくんが 離れて行ってしまうって不安や
女の子に取られちゃうって不安は
未だに消えなくて、むしろ毎日大きくなっていく。

テオくんは毎日「好きだよ」って言って
おはようもおやすみも
いってきますもいってらっしゃきのときも
必ずキスをしてくれた。

でも、
やっぱりテオくんの周りには女の子が絶えないし、皆はテオくんに恋人が居ないって思ってるから、目に見えてアプローチしてる子だっている。


やきもちだって前よりするようになったし
ちょっと拗ねてテオくんを困らせたことだってある。

...俺って欲張りだなあ

テオくんと付き合えただけで幸せなのに、どんどん欲張りになってるみたい。




体調も体重も最近はすっかり元に戻って、元気にスカイピースを継続できていた。










____そして







テオくんと

初めての喧嘩をすることになる。

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