ジョングク s i d e
僕が閉じ込められてからどれくらい経っただろう。
1ヶ月は経ったのかな。
相変わらずテヒョニヒョンば僕を毎日殴る。
今までできた痣も、治る前にまた新しい傷ができて、僕の体には傷だらけ。
ご飯はちゃんと毎日くれる。
でも、口の中が切れて痛くて、まともに食べれてない。
もう全然身体動かしてないし、食べてないから、僕の身体は前より痩せてしまった。
筋肉も落ちて来てるな…。
あんなに鍛えてたのに…今はヒョロッヒョロッ。
こんな毎日…地獄すぎて辛い。
昼は殴られた傷が痛むだけで本当に暇でつまらない。
だけどテヒョニヒョンが帰って来たらまた殴られて、新しい傷ができる。
そんなことを忘れようと僕はテヒョニヒョンがいない間、ずっと歌を歌ってる。
小さな声で。
歌う曲はいつも BTS。
BTSの中でも1つだけ。
それは「Good Day」。
歌詞は全て日本語なんだけど、歌詞の意味を知った時から何か勇気つけてくれる感じがして、よく聴くようになったんだ。
“大丈夫だって Oh Yeah いつかはgood day”
・
そう。僕にもいつか、good な日が来るはず。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!