ジミンside
_____あれから半年が経った。
ジョングガの体調も回復して、頬も腹も、ふっくらしてきた。
半年でここまで回復するって、やっぱり僕達の黄金マンネだ。
…そして、ジョングガが笑った。
助けた当初、グガは全然笑ってくれなくて、
ずっと泣き喚いていたんだ。
・
そして、あの2人はというと、全く連絡が取れない。
流石に半年も経ったから、グガがいなくなったことバレてると思うんだけど…。
…そうだった。
ジョングガの前では、テヒョンとユンギヒョンの名前は出さないことにしてる。
・
・
僕の携帯に一件のメールが来た。
"태형"
僕は驚いて携帯を落としそうになった。
急いでメールを開く。
・
その一言だけだった。
…ばいばい?
…なんだよそれ…。
なにがばいばいなんだ、、?
・
でも無視しようと思ったけど…、なんか引っかかる。
やっぱり親友だから、兄弟だから、どんな理由であれ、助けたいと思ってしまう。
…でもヒョン達は許してくれないだろうな。
僕1人で行こうか。
僕は目を見開いて顔を上げた。
こんないい家族がいて。
ぼくは恵まれてる。
目をウルウルさせながら言ってくるグガ。
…やば、可愛い。
…ダメだダメだ、捕まるな。
僕は目を糸目にさせ、優しい笑みを浮かべ言った。
……が、効かない。
僕たちが甘々に育てちゃったからなぁ…。
このあと僕たちが説得するまでに、1時間かかった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。