ジンside
急いで駐車場に向かって、僕たちは走った。
地下二階。
辺りを見渡すとたくさん車が止まってて、人がいるかわからない。
僕は入り口から1番離れたところを探した。
…なかなか見つからないな。
車の奥、車の間を見てもなかなか見つからない。
なんでテヒョナがこんなことをしようとしたのか。
ジミナに勘付かれたから?
怖かったのか…?
それともただの好奇心…。
いやいや、でもあの2人は高校からの仲良しだ。
そんな単純に心変わりするか…?
ありえないだろ。
そんなことを思いながら探してると、僕の足元に一粒の赤い血があった。
絶対ジミナのだ。
僕は急いでその赤い血を辿って行くと…。
横に倒れているジミナがいた。
ホソクたちも僕の声に気づいてすぐに走ってきてくれた。
ちょうど車の後ろだった。
車の後ろには壁まで2mくらい幅があって、防犯カメラには映らない。
基本駐車場には警備員は入り口にしかついてないし、この車は、中々動かない。
…テヒョナは頭を使ったのか。
最初は意識がなかったジミナが薄っすらと目を開けた。
、
急いで僕は救急車を呼んだ
……え?
あなたって…確か…ジョングクの彼女だよな…?
…なんで今。
…あなたに何かあるのか…?
救急車で運ばれてる時も僕の頭はずっと混乱していた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!