第52話

52、
1,492
2020/11/19 16:32
…紫耀side…
夜遅くになり、寝る時間がやってきた
紫耀
紫耀
あなた…今日ほんとに一緒に寝てくれるの…?
あなた

え、うん

俺とあなたの部屋に2人きり。

布団を敷いているあなたに問いかけた
紫耀
紫耀
ありがとう
あなた

どうしたの、いつもと様子変だよ

紫耀
紫耀
え、いや、笑
本当はめちゃくちゃ嬉しくて

もう二度と一緒に寝たくないって言われないようにしないとなって考えてて
あなた

本当はさっきまで廉兄に誘われてたんだよ

紫耀
紫耀
えっ
あなた

ずっと手首掴んできて自分の部屋に入りたいのに、入らせてくれなかったんだもん

あなた

もう少しで廉兄の部屋に引きずり込まれるとこだったんだよ

紫耀
紫耀
何かあったの、廉と
あなた

んー…

突然、あなたの顔が暗くなって布団を敷く手を止めた
あなた

きっと廉兄はそんなつもりなかったと思うんだけど、廉兄の力って強くてさ、抱きしめられると逃げられなくて、笑

あなた

それで怖くなって泣いちゃったんだ、よね、笑

あなたはその後も詳しく話してくれた
紫耀
紫耀
そう、だったんだ、
あなた

ねぇ紫耀兄、私にもお友達が欲しいんだけどどう思う?

紫耀
紫耀
え、あぁ…
そう言えばそうだった。

あなたには友達はいらないって俺ら6人で決めたんだ。

あなたを傷つけないように
近づいてきた子みんな離れさせたんだ。

あなたが小学1年生の時からそうしてた
紫耀
紫耀
いいんじゃないかな
あなた

えっ、ほんと!?

紫耀
紫耀
あ、でも調子に乗らないこと!
あなたは人に騙されやすいんだからね?
あなた

そんなん知ってるよ

紫耀
紫耀
じゃあ大丈夫だ笑
あなたと俺は布団の中に入って電気を消した
あなた

あ、今日ね、廉兄おかしかったの!
いつも喧嘩するのに謝ってきたし、お友達欲しいって言ったら休み時間に友達になったるとか言って教室まで来たんだよ!?

紫耀
紫耀
へぇー、
やっぱり廉おかしいよな

いつもよりあなたに対する対応が優しすぎる
紫耀
紫耀
あなたは廉のこと嫌いなの?
あなた

いや、好きだけど、いつもの廉兄が好き。今の廉兄は廉兄じゃない

紫耀
紫耀
じゃあ…俺は?
あなた

紫耀兄は〜…

こんなにもドキドキするもんだったっけ?笑


あなた

大好きだよ?

紫耀
紫耀
んふふ笑
あなた

何笑ってんの!変態じゃん!笑

紫耀
紫耀
違うの、そーゆーのじゃないの!笑

良かった、俺笑えてる

あなたと一緒に笑えてる

あなたは絶対俺が何としてでも守るからね

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