第13話

Doyoung × Jeno
15,498
2023/02/13 17:55
※リクエスト第五弾
(多少のキャラ崩壊は見逃してください。言い忘れていましたが、前話のユテ、エセ関西弁です)








DY「ねえジェノ」

JN「んー…?」

DY「へチャニとキスしたんだ?」

JN「……………なんで知ってるの、」



ベッドを背凭れにしてフローリングに座る僕の足の間で、もう数時間スマホゲームに夢中になっているジェノへ声を掛けた。

ゲームに必死なのか僕の話に大した興味を持ち合わせていないのか。素っ気ない返事をし続けていたジェノの肩がびくついて、怯えたような瞳と視線が絡む。

つい数十秒前までは平気な顔をしていたのに。

まさか、あの十数分だけのライブ配信を僕が見ていたなんて思ってもみなかったのだろう。



DY「だって僕見てたもん、ジョンウと」

JN「……ずっと、怒ってたの?」

DY「悲しかっただけだよ」

JN「…でも、わざとじゃないよ」



ジェノの戦慄く声が必死に弁解しようと言葉を紡ぐ。

確かに、あれは俗に言う事故チューというやつだった。

隣り合わせに座っていたジェノとヘチャンが、タイミングよく互いの顔を覗き込んだ時に触れ合った唇。

「あ、」と僕と一緒になって携帯画面を覗き込んでいたジョンウが、気まずそうに声を上げた時にはもう遅かった。

僕の視線の先には、画面の中で慌てたように両手で口を塞ぐジェノがいて、じわじわと真っ黒な感情が心の中を支配する。

こりゃあシズニも大荒れだねぇ、なんて空気を和らげようと、笑いながら言うジョンウの言葉もその時の僕の耳には入ってもこなかったのだ。



JN「ヒョン、ごめんね、」

DY「ジェノはそのことを僕に隠しておくつもりだったの?」

JN「………だって、」

DY「ジェノは僕が嫉妬深いこと知ってるはずでしょ?」



ジェノから打ち明けてくれるだろうと踏んで、普段通りに過ごすことに徹していたけれど、それももう限界だった。

口篭るジェノは気まずそうに目を逸らして、それから小さく頷く。

不本意ながらも良くないことをしてしまった、という自覚だけはあるらしい。

ジェノは性格故に、自分の非を理解していないことが時々あるから。

とは言ってもだ。隠し事をすることもされることも大嫌いな僕に、しかも人一倍嫉妬深い僕に、その事実を黙っていたというのは、いくらジェノだとは言え許せることではない。



DY「ジェノ」

JN「ん…?」

DY「今日はジェノが嫌いなことしようよ」



男の嫉妬の怖さを知らないジェノに。少しだけ、お仕置というものを教えてあげよう。



JN「っ!…ゃ、やだ、」

DY「悪いのは誰なの?」

JN「ヒョン…!ごめん、気を付けるから…!」



これからされてしまう仕打ちに気が付いたのだろうか。

許して、と僕の首へ両腕を回して抱き着いてくる。

何かお願いをする時、許しを乞う時。ジェノは決まって僕に抱き着く。

別にそんなことしなくたって僕はジェノのために何だってしてあげられるし、直ぐに許してしまうのだけれど。

本当は今回の件だって今すぐにでも許してあげて、目一杯に抱き締めてあげたい。

それでも、こんなことが何度も続くのなら流石の僕も耐えられそうにないので。これは一種の自己防衛だ。未来の自分のために。



DY「ベッド、上がって」

JN「………絶対、?」

DY「絶対」



ジェノの握る携帯を放りやって立ち上がる。

不安に揺れる瞳が僕を見上げて、諦めたように一度俯いたジェノがゆっくりとベッド上へよじ登った。

僕がジェノに弱いように、ジェノも怒る僕には逆らえないのだ。

ジェノがベッドに全身を乗せると同時に、身に纏う衣服を全て取り去って、押し倒した身体の上に跨る。

びく、と身体を強ばらせるジェノに覆いかぶさって口付ければ、いつもとは違う少しだけ荒れた唇と触れ合った。



DY「…………なんか、唇腫れてる?」

JN「……擦ったから、」

DY「どうして?」

JN「……だって、ヘチャニと、」



言って、口を噤んだジェノだけれど、僕には十分に伝わってきたその言葉が表す意味に、思わず口角が上がってしまうのを必死に堪えた。

つまり、ジェノもジェノなりにヘチャンとの事故チューを気にしていたというわけだ。

可愛い、愛おしい。

抱き締めたくなる衝動を抑え付けて、その唇へ指を這わせる。



JN「っふ…ん、」

DY「ジェノ、ちゃんと口開けて」

JN「…ぅ、ぁ……んん、はん、ぅ…っん、」

DY「悪い子だね、ジェノ」

JN「っ…ごめんなさ、んぅ、ふ…ぁ、ん…」



ジェノは苦しいことを嫌う。

フェラだったり、息をつく暇もない快楽地獄だったり。

長いディープキスもしかりだ。

ぐっ、と人より長い舌を奥まで入れ込んで、喉彦ぎりぎりのところまでを攻めると、それを阻害するようにして舌を暴れさせた。

目を力一杯に瞑って耐えようとするジェノは苦しさからか、顔を真っ赤に染めている。

頭を固定する左手とは反対の手で、謝ろうと口を開くジェノの顎を指で掴んでは下に押しやった。

大人しく舌を出すしかなくなってしまったジェノの唇にもう一度噛み付くように口付けて、その舌を吸い上げる。



JN「ん゙…っぅぐ、ぁ゙…ふ、ぅ、」

DY「……なに?」

JN「…っも…むり、苦し、」

DY「だめでしょ、まだ」

JN「ぅぅ…っん、ぁゔ…っは、ぁ、」



苦しさに呻くジェノが、限界だと胸を叩くけれど、聞き入れてはあげない。

だって、お前が俺の立場だったら絶対に許してくれないでしょ?それと一緒だよ。

ぽろり、とジェノの目尻から零れ落ちた涙がこめかみを伝ってシーツに染み込んだ。

いつも握ってあげている両手は野放しにされていて、シーツの上で寂しそうに佇んでいる。

抵抗してはいけない、と分かっているのか、ぎゅうと強く握り締められていて爪先が白くなっていた。



DY「暫くは肌晒すことない?」

JN「………ダンスレッスンのuncut」

DY「……じゃあ絶対に服脱いじゃだめだよ」

JN「やだ、だめ、ヒョン…!…っぁ、」

DY「何、脱ぎたいの?」

JN「ちがっ…恥ずかしいから、っ、」



ぶんぶんと大きく首を振るジェノを無視して、鎖骨へと唇を這わせる。

一度舐め上げた後で、じゅう、と音を立てて吸い付いた。

ぴくん、と身体を跳ねさせたジェノが首を反らせる。

キスマークを付けられること自体は大好きなくせに、ジェノは昔からこういうことだけは恥ずかしがるのだ。

ジェノが僕に恋愛感情を持っていることなんてジェノを知る全員が気付いていたのに、僕が告白をしても返事を貰うまでに一ヶ月も時間を要した。

漸く返事を貰ってからも、周りに言うのは嫌だ、と、これもまた全員が気付いていたのに二週間以上隠し続けていたのだ。

人目も気にせず甘えることは恥ずかしがらないのに。ジェノの羞恥を感じる基準というのがよく分からない。



DY「ジェノはどこに付けてもらうのが好きだったんだっけ?」

JN「……ぅ、やだ」

DY「言ってごらん、ジェノ……言えるでしょ?」

JN「……………、」

DY「ん〜?聞こえないよジェノ」

JN「……お腹」



小さく絞り出したジェノの声を聞いて、一つ、また一つと真っ赤な所有印を増やしていきながら腹へと唇を這わせていく。

割れた腹筋の溝を指先でなぞれば、ぴくぴくと小さく震えた。

その直ぐ下に佇む陰茎は既に反応しきっていて、快感欲しさに先走りを溢れさせている。



JN「ん……っ、ぅ、ふぅ、」

DY「嫌だ嫌だって言いながら興奮してるじゃん、ねえジェノ?」

JN「…ふ、んぅ、っ……」

DY「ジェノヤ、どっちにしようか」

JN「…っ、なに、?」

DY「イキ続けるか、我慢するか」



ひくり、とジェノが喉を引き攣らせた。

当たり前だ。ジェノは絶頂から降りてくることができない苦しさも欲を吐き出すことができない苦しさも、全部知っているのだから。

制御できない快感にドロドロに蕩けてしまうジェノの顔が好きすぎるあまり、何かと理由付けては何度もそれを経験させた。

とは言いつつ、ジェノは割と本気で嫌がるので、最近になってからは滅多にしていなかった気がする。

苦しいからやめて、と愛嬌たっぷりに言われてしまえばそれに従わざるを得ないのだ。



JN「……ひょん、」

DY「可愛くても許してあげないよ」

JN「……やだ、どよにひょん、」

DY「今日は沢山イこうか、ジェノ」



どんなに可愛くても(それが無自覚でも計算でも)、今日だけは許してあげないと決めたのだ。

ふわふわとした口調で甘えたように僕の名前を呼ばれるけれど、聞こえないふりをして反り立つ陰茎へと手を伸ばした。

既に濡れそぼっている陰茎は触れるだけでぴくぴくと脈打って、その刺激にまたしても先走りが溢れ落ちる。



JN「……っ、は…あ、あ…」

DY「足りないんでしょ、腰揺れてるよ」

JN「…や、んっ、あ…ぁ、!」

DY「でもだめ、今日は触ってあげない」



なんで、と言いたげに僕を見上げるジェノを尻目にローションを取り出した。

不安げな瞳が僕を射止めて離さないけれど、目を合わせてはあげない。

だって、悪いのはお前でしょ、ジェノ。

悲しいだけ、とは言ったものの、愛する恋人が他の男と唇を触れ合わせている場面を見て怒らないでいられる方が可笑しいのだ。

ジェノの両足を大きく開かせて、掌に垂らしたローションを温めるのも程々に、普段より少しだけ荒々しく秘部へと塗りたくった。

臀に触れた冷えた感覚に腰を跳ねさせたジェノを気遣うわけでもなく、あくまでこれはお仕置だと言い聞かせるように緩みきっていない後孔へと指を押し入れる。

僕が本気だ、ということを悟ったジェノが絶望的な表情を見せた。

どうせ、ドヨンイヒョンのことだから僕のことなんて直ぐに許してくれる。そう思ってたんでしょ。

でも、ここで許しちゃったら、ジェノはまた同じことをするって僕は知ってるから。



JN「っひょ…、ぅ゙、あ…う、っいた、い…ひょんっ、!」

DY「何言ってんの、得意でしょ気持ちよくなるの」

JN「ゃだ、う…あ、あ…っん゙、」

DY「何が嫌なの?そんなに締め付けて」

JN「や……きもちよく…っない…ぁ、」

DY「ジェノヤ、嘘つかないで」



中指に加え、薬指もナカへ埋め込むと、苦しそうに呻くジェノが僕の手を掴む。

その手をベッドへと押し付けて、身体を弛緩させようと指の動きを速めた。

僕よりも体格のいいジェノを抑え込むには、どうにかしてジェノの力を弱めるしか方法がない。

快感の拾い方を身に付けたジェノの身体が微かに震え出す。

陰茎からも先走りが止めどなく溢れて、気持ちばかしに生えた薄い下生えを濡らした。



JN「んっ…ぁぁ、あ…っあん…っう、あ」

DY「……三本目、」

JN「ひ、ぅ…うあ、っ…あ、あ、」

DY「気持ちいいでしょ?」

JN「ああ…っぁ、や…やぁ、」

DY「何が嫌なの?」



少しだけ、敏感な箇所から外れたところを擦る。

人の身体というのは焦らせば焦らすだけ、感度が良くなるらしい。

焦らされる快感をジェノが好んでいることは随分前から知っている。

前立腺の下辺りをぐっ、と押し込めば、ジェノの開かれた口から切ない嬌声が漏れた。

もどかしさに腰を揺らすジェノが酷く官能的で、僕の理性はどんどんすり減っていく。

ぎゅうぎゅう、と締め付けるナカが、僕の指を離すまい、と纏わりついた。



普段のジェノも、これくらい僕にベッタリだったのならどんなにいい事か。

ジェノは、懐いた人間へのスキンシップは激しいくせに、それでいて淡白な人間だ。

あまり人への関心がない、と言えばそれまでなのだけれど。

人の感情に対する心持ちというものが、良い意味で剽軽で、ジェノの短所でも長所でもあるそれが。
それだけが、ジェノの嫌いな所だった。

見た目からは想像もできないような、愛嬌のある可愛らしいジェノが、一体どれ程の人間から好意を寄せられているのか。

きっとジェノは気付いていないのだろう。若しくは大して大事に思っていないのかもしれない。

話しかけられる度に、にこにこと愛想を振り撒くジェノをどうしても見ていられなかった。

余裕のない今では蓄積されている、そんな小さなことでさえ鮮明に浮かび上がっては僕の怒りのボルテージを勢いよく引き上げていく。

塵も積もれば何とやら、だ。



DY「ジェノは僕だけを好きでいればいいのにね」

JN「あっ、!やぁあ、っあ…あ、どよに…ひょ、」

DY「ジェノが好きなところはここでしょ?」

JN「やっ……ああっ!…っああ、だめ…いっちゃ、」

DY「うん、今日は沢山イっていいよ」

JN「ぁ!ひょんっ…あ、あ、いくぅ…っい、あ、いく…〜〜〜〜〜〜〜〜、!!、」

DY「ん〜?ビクビクして可愛いね、もっとイって」

JN「っっ、!!……っあああ、やだっ…やだ、ひょ、ああ、あ〜〜っ…とめて、やぁだ……っ、」



小さくノックするみたいに前立腺を指で啄けば、どろり、とジェノの陰茎から呆気なく白濁が溢れ出た。

がくがくと腰を震わせながら絶頂に浸るジェノを眺める。

それでもナカに埋められたままの指たちは忙しなく動き続け、ずっと避けていた前立腺を執拗に揉みしだいた。



JN「や…あ、あ、〜〜〜〜〜…、!!」

DY「ジェノヤ、どんどん溢れてくるよ」

JN「あ、あー…………、ひ、っ!?や、も、ああ…だめ、ひょ…ぁ、あっ、また…やだ、あああ…っ」

DY「ジェノは偉いから指で沢山イけるもんね」



一度絶頂に達してしまった身体は、少しの刺激でも容易に高みへと引き戻されてしまうらしい。

この数分間で既に三回も射精してしまったジェノの下半身は先走りと精液でぐしゃぐしゃになってしまっていた。

僕の言葉に首を振りながらも、指に絡みつく粘膜は益々熱を持って柔らかさも増していく。

止まらない痙攣に怖くなってしまったのか、ぼろぼろと涙を零すジェノが僕の身体へとしがみついた。



JN「やだやだっ…ああ、!ぅ、あ、っひぅ、ひょ…ひょんっ…あ、あ、っ…ぅ、」

DY「誰が悪いの?」

JN「…っあ、ぼく…ぅ、じぇのが…っあ、わるっ…い、からぁ…っ!」

DY「そうでしょ?」

JN「ごめ、っ…ああ!っう、あ、ごめっ…なさ、ひょん、!あああ、やぁあ…〜〜…っ、」



回らない舌で必死に謝るジェノを遮るように指を動かす。

腰が大きく跳ね上がり、陰茎からは薄くなってしまった白濁が弱々しく溢れた。

もう吐き出す精子すら残っていないみたいだ。

苦しげに荒く息を吐くジェノが更に強く僕の身体を掻き抱いた。



JN「んっ…!あ、ひょ、っ…ああ、とめ、とめて、ぇ…っんあ、ぁん、あ、」

DY「あと一回ね」

JN「むり…っ…ああっ、や、ぁ、ぅあ…ひょん、っ」

DY「ジェノが悪いんでしょ」

JN「ひゃっ…、あああ…っあ、〜〜〜〜っ、っは、あー…っひぅ、っあ、」

DY「ん、イけた?」



がり、と前立腺を少しだけ荒く引っ掻くと、悲鳴をあげるようにして声を上擦らせた。

ひくつくナカから指を引き抜いて、余韻に震え続けるジェノを労ることなく抱き起こす。

腰の抜けてしまった身体ではろくに力も入らないらしい。

僕に力無く寄り掛かるジェノをそのままに、ベッド端へと投げ置いていたゴムを手繰り寄せた。



JN「ひょん…ごめんなさい、」

DY「嫌だ、最後まで終わったら聞いてあげる」

JN「も、むり…ひょん、ごめんね、」



眉を下げて首を振るジェノがどうにも愛おしいけれど、正直に言えば、ジェノを許す云々より自分がそろそろ限界だった。

こんなに可愛いジェノの痴態を見せられてじっとしてられる程、僕も我慢強くはない。

やだ、むり、と泣きながら鼻を啜るジェノを横目に自身へとゴムを被せる。

もう一度ジェノを押し倒した後で、体液でどろどろに濡れそぼった秘部に熱くなったソレを宛がえば、顔を引き攣らせたジェノと目が合った。



DY「ジェノ、まだできるでしょ」

JN「や、やあ…っ、ひぅ…っあ、あ、あああ…!!」

DY「っ…緩めて、」

JN「あっ…やだ…っう、あああっ、ひょん…っあ、んぁ、」



首を仰け反らせたジェノが、普段よりも幾分か強く、僕の陰茎を締め付けた。

熱く蕩けた粘膜が蠢いて、奥へと僕を迎え入れる。

嫌だ嫌だ、と動く口とは大違いだ。

身を任せているだけで直ぐに呑み込まれてしまう。

焦らすようにゆっくりと腰を進めながら、快感に逃げ惑う腰を押さえ付けた。

そんなに動き回られては突ける場所も突けないから。



JN「んああ…!あ、あぁ、くるし…っうあ、んん゙」

DY「へチャニとキスしてるジェノを見た僕はもっと苦しかったけど」

JN「あっ…んあ、ぅ、ごめ…っなさ、ぁ、ぅっ…」



僕の言葉に眉を垂らしたジェノが、僕の頭を優しく抱き締めた。

快感に打ちひしがれながら、震える両手でそっと僕の頭を撫でる。

愛おしい。そう思いながらも、その反面で他の男にも同じことをやっているんじゃないか、と勘ぐってしまうのだ。

けれどこれは、僕の、ジェノへの愛が重すぎる故の悩みで、ジェノが僕を捨てて他の人を愛する日が来るなんて到底有り得ない話なのだけれど。

それを分かっていても尚、不安になるのは仕方がない。



DY「ほんとに思ってるの?…っ、」

JN「ひっ…ーーーっ!?!あ、ぁ、やっ…ああ゙〜〜〜〜っ、!、゙」

DY「…もっとイかないと、ジェノヤ」

JN「っ゙〜〜…やら、ぁ゙、やらぁ…っひ、ぅあっ…ごめ…なさぁ、ああ、!」



ごちゅん、と結合部が音を立てる。

全身を大袈裟なまでに仰け反らせたジェノが、僕の髪の毛を縋り付くようにして掴み込んだ。

じたばたと暴れ回る足がシーツに皺を作っていく。

今日一番、深く絶頂へと達したみたいだった。

けれど、そんなもので僕の怒りや悲しみや、それにも勝る情欲が治まるかと言われれば、そうではない。

忙しなく震える右足を抱え込んで、また一つ、大きく突き上げる。

羞恥心をかなぐり捨てて、大声で泣き喘ぐジェノが苦しそうに身を捩った。

開きっぱなしの唇から溢れ落ちる謝罪の言葉の意味をジェノ自身が理解しているのかどうかさえ、もう定かでは無い。



JN「あ゙っ…あああ、ひょ、っああ…どよ、にっ…ひょ…くる、ぁ゙…くる、ぅ…っあ…!」

DY「っ…なに、?何が来るの、?」

JN「ぅ゙…っおく…ぅ、らめ、ああ、っ゙う…あ゙あ、」

DY「何を嫌がる必要があるの?沢山イってって言ってるでしょ、」

JN「ひぁあ…っ!ごめ…っ、ああ…いく、ぁ゙、ぅ、いぐぅ…っあ、あ、あーーーー……っ、!?!!」



ぷしゃり、と音を立てて噴き出した潮が、辺り一面を濡らす。

それでいて、萎えもしない陰茎が互いの腹の間でふるふると震え続ける。

痙攣する粘膜の締め付けに促されるように欲を吐き出して、ジェノの身体へと覆い被さった。

震える僕の吐息が耳を掠めるのさえ、今のジェノは刺激として受け取ってしまうらしい。

ぶるりと肩を震わせたジェノが小さく喘ぐ。



JN「…っは、ぁ…ひょん、っ、」

DY「…はー、」

JN「ぅ…ひょん…ね、ひょん、」

DY「………」

JN「まだ…、きいてくれない、?」

DY「………どうしたの、」



絶対に聞いてはあげない、まだお仕置は終わってないから。

そう自分に言い聞かせたところで、寂しそうに呼び掛けられれば、もう無理だった。

ジェノを甘やかしてこその僕が、こんなことをするなんて性にあわないのかもしれない。

ジェノにこんな事をしたなんてメンバーに言ったのなら驚かれるに違いない。

それからマークやジョンウや、テヨンイヒョンにも怒られるだろう。

ジェノは怒られることに慣れているような子ではないから。

ジェノはグループ内生粋の甘やかされ枠なのだ。



JN「っ…ひょん、」

DY「……ん、?」

JN「……怒ってる、?」

DY「………怒ってるよ。怒ってるし、悲しんでるし、苦しいよ、凄く」



一言。それだけ告げてしまえば、肩に背負っていた不安が一気に解けていく気がした。

何事も、吐き出してしまえば楽なのだ。それが相手の気持ちを沈めてしまったとしても。

はっきりと告げられた僕の言葉に、ジェノの瞳が悲しげに染まる。

口を開いて閉じて、それからまた開いて。

今日の出来事をぽつぽつと話し出す。



JN「………ごめんね、皆からも、怒られて…、」

DY「怒られたの?」

JN「どよにひょんが、かなしむって…っ、」

DY「誰に言われたの?」

JN「っ、う…じぇみな、が…、ちゃんと、あやまって…っ、おいでって…、」



焦点の合わない瞳が僕を捉えて、途端にポロポロと涙が溢れ始めた。

嗚咽混じりに話すジェノを思わず抱き締める。

ジェミンに怒られた、なんて。

だって、お前は僕の部屋に来た時、平気そうな顔をしてたじゃんか。

されるがままに僕の胸に縋るジェノが小さくしゃくり上げた。

どうやら、今日のお仕置なるものは相当ジェノに堪えたみたいだ。

こんなに子供みたいに泣きじゃくるジェノを見るのは初めてだった。



JN「なんて…あやまろうって…っ、」

DY「……ずっと、考えてたの?」

JN「ぅ、…っ、ごめんなさ、」



小さく頷いて、また涙を零す。

断片的な喋り方ではあったけれど、理解できたその言葉たち。

それを頭で処理してしまった途端、自分が惨めに思えてきて、堪らず頭を抱えた。

だって、ジェノの話を何度も遮ったのは僕で、ジェノは謝ろうと準備してくれていたってことだ。

もう少し待っていれば、話してくれたかもしれなかったというのに。



DY「ちゃんと、聞いてあげればよかったね」

JN「ひょん…っ、ごめんね、もう…っ、しない、から…ぅ、」

DY「ジェノ〜、ヒョンが大人気なかったね、勝手に怒っちゃったね、ごめんね〜」

JN「……ひょん…ごめ、なさ…っぅ、」

DY「ん〜?泣かないでジェノ、もう怒ってないよ」



寝転んだままのジェノの顔を覗き込んで、涙に濡れた顔を両手で包み込んだ。

僕からの謝罪に緩く首を振って、甘えたように僕の背へと腕を回してきたので、擦り過ぎで腫れぼったくなった唇へと口付ける。

僕が普段の調子に戻ったからか、少しだけ表情を和らげたジェノの頭を撫でた。

僕の考え過ぎだったみたいだ。

ジェノはこんなにも素直で可愛くて、愛おしい。

僕のことを大好きでいてくれて、ヘチャンとの事故チュー如きで不安になる必要もなかった。

そう考えては、どうにも溢れそうになった涙を堪える。

その愛おしい頭を抱き抱えて、ゆっくりと身体を起こした。



DY「ジェノヤ」

JN「……ん?」

DY「仲直りしようか」

JN「………いっぱい、」

DY「うん?」

JN「…………キス、」

DY「可愛いね〜ジェノヤ、沢山キスしようね」



目を擦るジェノの両手を引いて膝の上へと座らせる。

頬を流れる涙を優しく拭って、目元へと唇を這わせた。

少しばかり腫れた瞼がぴくん、と震えて、繋がれた両手に力が籠る。

思えば、今日の行為でキスをしたのは最初だけだ。

普段ならばウザがられるくらいにキスばっかりしているのに。

それ程に、僕の余裕は奪われてしまっていたらしい。



DY「口開けて、ジェノ」

JN「ん…っふ、ぅ…ぁ、ん、ぅ、」

DY「唇カサカサになってるよ、」

JN「……ぁ、ん…だって、」

DY「うん、ヒョンのためだもんね」



僕とのキスが良かったんでしょ?

言って、体制のせいで自分より高い位置にあるジェノの顔を覗き込む。

意地悪く笑みを浮かべる僕に、少しだけ口篭ったジェノが不意に顔を逸らした。

その横顔を見れば、先程よりも少しだけ赤みの刺した頬。軽く噛み締められた下唇。



JN「………へチャニと、ヒョンが間接キス、するじゃん」

DY「……嘘、ジェノ」

JN「何も言わないで、ヒョン」

DY「……………可愛い〜!!!ジェノヤ〜、間接キスにも妬いちゃうの〜?」

JN「言わないでってば…!」



顔を紅潮させたジェノが僕の肩を小突くけれど、それすらも気にならない。

あまりの可愛さに頭を抱えて悶える。

ジェノが可愛いことは誰よりもよく知っていたけれど、まさかここまでだとは思わなかった。

自分自身、ジェノに対して愛が重すぎる、と思うことは多々あったけれど、これじゃあジェノもさして僕と変わらないんじゃないか。

だって、間接キスで嫉妬って…。



DY「可愛いっ、!」

JN「ヒョン……沢山キスするって言った、」

DY「ん、おいで、」

JN「んっ…は、ぁ……ぅ、ぁ…ふ、」



ジェノの開いた唇から溢れる唾液が僕の顎を伝って垂れ落ちていく。

ヘチャンとのキスを上書きするように唇を食んで、舌を絡め合わせた。

もどかしさにジェノの腰が揺れ始めたところで唇を離す。

繋がる銀糸があまりにも卑猥だ。



DY「ジェノ、言わないと分からない」

JN「っ…むり、」

DY「じゃあずっとこのままだよ」

JN「やだっ…」



新たなジェノの一面を知れたことの喜びか、どうにも抑えきれない昂り。

湧き上がった悪戯心で、尋ねてみれば思い切り首を振られてしまった。

真っ赤に染まるジェノの頬を両手で挟み込む。

羞恥に狼狽える瞳が、僕と目を合わさぬよう必死に動いて、それすらも愛おしい。



DY「言わないの?」

JN「…………いれて、」

DY「ん〜?何をいれるの、ジェノヤ?」

JN「………………これ、」



顔を俯かせて、迷う素振りを見せたジェノの指先が僕の陰茎へ触れた。

つー、と擽るようになぞられれば、小さく震えるソレ。

もう既に一度吐き出しているはずなのに十分な硬度を保っていて、それを見てはこくり、とジェノが喉を鳴らす。



DY「よくできました、ジェノ」

JN「っん…、どよにひょん、」

DY「自分で挿れてみて、」

JN「…っ、なんで、ちゃんと言った」

DY「ちゃんと言えたから、自分で好きなところに当てなよ」

JN「……意地悪、」



拗ねたように尖らせたジェノの唇にキスを落とした。

恨めしそうに僕を睨むジェノだけれど、潤んだ瞳では僕を煽る興奮材料となるばかりで、凄みも何も感じられない。

早くして、と急かせば、ゆっくりと腰を持ち上げたジェノが僕の肩を掴む。

ゴムも何も身につけていない僕の陰茎を秘部に宛がい、飲み込まれていくのを見詰める。

そんな僕に気付いたジェノが恥ずかしそうに腰を沈めた。



JN「は、ぁっ、〜〜〜〜〜っ、!!」

DY「っん…ジェノ、大丈夫?」

JN「ぁ…っ、ああ…!ぅ、ひぅっ…んあ、っ゙、ふか…ぁ、や…ぅ、ああ、っ、!」

DY「ジェノヤ、そんなに腰動かして……気持ちいいの?」

JN「んぅ…ああ、ぅ、っ…きもち、あっ、あ…」



がくん、と喉を反らせたジェノの腰を支える。

自重で深くまで入り込んでしまった陰茎に泣き喘ぐジェノは快感に顔を蕩けさせていて、それでも無我夢中に腰を動かしていた。

我を忘れ、貪欲に精を貪る姿はどこまでも扇情的だ。

そんな姿を見ているだけで、じわじわと何かが迫り上がってきて全身が熱を持つ。



DY「ジェノヤ、ヒョンも動きたい」

JN「や、だめっ…だめ、あ、やぁ…だめぇ…っひ、ああ、!」

DY「無理、一緒にイこう、ジェノ」

JN「ぁ、あ、あーーーー……!!?!」

DY「っ…、一緒にイこうって今言ったのに…、」

JN「あ゙っ…!らめ、っや、らぁ…っ、いって、ぅ…っあああ、ひょ、ああっ…ひ、ぅ…っ!」



もう何度目かも分からない射精に、遂にジェノの陰茎からは何も出てこなくなってしまった。

雌イキをすれば、何も出せない分、絶頂が深いらしい。

いつだったか、この絶頂の仕方は苦しいから嫌いだ、とジェノが言っていた。

息も絶え絶えに絶頂を繰り返しては、苦しげに涙を零している。

それが更に僕の興奮を煽っているというのに。



JN「ああっ、、また…っあ、いく…っ、いぐぅ…〜〜〜〜〜〜〜っ!!…ーーーっ、!」

DY「ぅ、締まる、」

JN「ひょん…っ、ああ、どよ、に…ぃ、あっ…ひょ、ああああ…!やらぁ…、!」

DY「ん、ゆるめてジェノ…ゴムしてないから…、」

JN「やらっ…あ、あ、なか、ぁ……ああっ、!っ…なかっ、んああ、!」



ジェノの言わんとする事を理解するも共に、視界が白んだ気がした。

込み上げる射精感に、血の騒ぐ感覚、興奮に滲み出た汗がこめかみを伝う。



DY「っぅ゙…、〜〜っ…、」

JN「は、〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!?!!!ぅ、゙」



陰茎がこれでもかとキツく絞られ、耐える暇もなく溢れ出た精液。

熱い液体が体内へ流れ込む感覚に、ジェノが切ない声を漏らした。

びくびくと止まない痙攣に身を委ねる火照った身体を抱き締める。

僕に縋るように胸へと這わされる両手が愛おしい。

優しく寝かせた身体から性器を引き抜くと、こぷり、と溢れた白濁の卑猥さに思わず目を瞑った。

これ以上ジェノの身体に負担をかけるわけにはいかない。



JN「………ひょ、ん、」

DY「ん?身体辛い?」

JN「………ごめんね、」

DY「まだ言ってるの?仲直りしたばっかりでしょ」

JN「ん、……ひょん、きす、」



弱々しく伸ばされた手を取って指を絡ませた。

もう殆ど眠りに落ちているジェノの唇にキスを落とせば、満足気に笑みを浮かべる。



DY「無理させたね、もう寝ていいよ」

JN「ん…、ひょん」

DY「なあに?」

JN「だいすき、」

DY「ふふ、ヒョンも好きだよ」



仲違いがあってこその恋人でしょ?

そう言い聞かせて、身体中に散りばめられたキスマークたちには目を瞑った。

メイクのヌナたちに説教を受ける日はそう遠くないだろう。




・・・

HC「ひょ〜ん!!もう許してよ!!」

DY「ヘチャナ、本当ならお前の唇を切り落としたいくらいなんだけど?」

HC「何でそんな恐ろしいことをマジな顔で言うの!?」

MK「お前が悪いよ、ヘチャナ」

JH「ふはは、ヘチャナだね〜」

HC「俺だけが悪いわけじゃないじゃん!」

YT「へチャニが悪いな」

HC「ユタヒョンまで〜!!!」







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まずは暫く更新できていなかったことを謝りたいのですが、久しぶりにジェノ受けを書いた気がして全私が歓喜しています。

ドヨンって多分凄くねちっこいタイプだと思うんです(特にジェノには)

あと大分愛が重ためなキャラだと思います。

どちらかと言えば縋りたいというより縋られたい、隠れSキャラですかね、、、

これがジェドになるとM味が出てくるんですけれど、そこがまたいいんですよね(自論)

今回はキャラが崩壊するくらいにジェノを喘がせました。

ジェノって真面目でストイックな人間だからこそ心が人より脆そうだし、気にしていなさそうで多くのことを重く受け止めてそう。

そんな解釈が全面的に出た結果、号泣して恋人に縋り付くジェノが完成しました。

ドヨンもジェノも独占欲、というか嫉妬深いタイプ(愛情表現の種類は大きく異なる)だと思うので、やっぱりバランスよく付き合っていけそうですよね。



改めて、リクエスト企画、沢山のリクエストをありがとうございました!!

本日の夜にはバレンタインストーリーを更新できるかと……!

トップバッターはジェテです、、、、!


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