第7話

#07
40
2022/04/20 12:42
# ミュリエアナ
まぁ、いいわ。リーツェ。わたくし、あなたのレシピが欲しいの。いくつか買い取らせてもらえるかしら?
# リーリツェリア
えぇ。もちろんですわ。お母様。クッキーのアレンジレシピと新作のお菓子のレシピを提供させていただきますね。
# ミュリエアナ
ありがたく存じますわ、リーツェ。
手早くお母様とお話を纏め、終わらせます。
# フェルギード
では、大空を司る最高神のお二人と、五季を司る五神のもと、本日も健やかに過ごすように。フォニイ、ヴィル、フェンテ、ディーファ、リーツェ、ルーディエラ。リーベルフェルト様のご加護をよく得なさい。
お父様の言葉に「はい。」と6人で返事をし、解散となります。お父様とお母様。わたくし達第1夫人の子、第2夫人とその娘。第3夫人とその娘という身分順で食事の間を出ます。わたくしとフォニイお姉様、ヴィルお兄様は自分のお部屋のある東の離れに向かいつつ、盗難防止の神術具、フィリドを使いお話をしていました。
# ヴィルギード
全く、ルーディエラは何を考えているのか。不敬罪にならないかヒヤヒヤするよ。
# フォニアーナ
本当ですわね。貴族学院に行くまでにもう少しリーベルフェルト様のご加護を得られれば宜しいのですけど。
…リーツェ、不快な思いをしたでしょう?
困ったこと。と呟くフォニイお姉様と思ったことを口にしたヴィルお兄様の言葉に頷きつつ、わたくしだってロウネカンディダートですのにそれを分かっておられず、わたくしを下と見ている様でございますから。と続けます。
# ヴィルギード
父上はルーディエラをロウネにする気はないだろうな。
# フォニアーナ
ヴィル!言って良いことと言ってはならないことがありますよ。…と、窘めるべきところなのでしょうがそれには同感ですわ。
# リーリツェリア
まぁまぁ、ヴィルお兄様、フォニイお姉様。リーベルフェルト様のご加護のない者のお話はもう良いではありませんか?もっと別のお話をした方が有意義でしてよ?

愚か者の話は放っておいて別のお話をしましょうというわたくしの提案にそれもそうね、と頷いたお2人と束の間の交流の時間を終えました。

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