第4話

# 04
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2022/03/22 12:36
# ナーヒェラッテ
ロウネ、ミュリエアナ様。ベルトーラル様の祝福を頂けたようで喜ばしく存じます。
# フェルギード
其方たちも頂けたようだな。
お父様と第2夫人が会話をし、お父様とお母様が席に着かれます。上座からお父様、お母様、第2夫人、第3夫人、フェルお兄様、フォニイお姉様、わたくし、ディーファお姉様、フェンテお姉様、ルーディエラとなっておりルーディエラは末席の上、向かいに人がいない状況となります。
# ディーファフェステ
あぁ、そういえばリーツェ、奉納式はどうなったのかしら?
# リーリツェリア
恙無く終わりましたわ。あとは返納式を待つのみです。
# ディーファフェステ
そうなの。今年の収穫が楽しみね。
# ナーヒェラッテ
ディーファフェステ!神宮のお話なんて汚らわしいわ。淑女たるもの…。

神宮…それは貴族として生きられない者、つまり家の格に合わない神力しか持っていない者や、貴族学院を卒業できず、貴族と認められない者が居る場所です。同時に様々な神事を行う場でもあります。わたくしは物心着いた時にはそこにいました。貴族としての瑕疵を付ける為に……。いえ、そこは良いでしょう。そのため、第2夫人には嫌われているのです。
# リーリツェリア
ナーヒェラッテ様。お耳汚しを失礼いたしました。ディーファお姉様にも失礼いたしました。
角を立てぬよう、貴族らしからないですが謝ります。普通貴族というのは身分が高くなるほど言質を与えず、人に付けいられないようにするために謝ることは致しません。
これで穏便にすめば良いのですが…。
# ナーヒェラッテ
…。
# ディーファフェステ
えぇ、わたくしこそ申し訳なく存じますわ。
ディーファお姉様が謝られたことで第2夫人は何も言えないようです。
# フェンスタンテ
そうだわ。姉妹が揃ったのだし、姉妹のお茶会を致しましょう。どうかしら?

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