朝、目が覚めると俺の隣には小さなお姫様が.
あなた「...ZZZ」
寝てる姿から可愛いとか、罪やろ.
あ、紹介してなかったわ.
俺の妹のあなた.2歳.
1ヶ月前から両親が海外へ転勤すること
になって、今は俺の家で2人で暮らしてる.
めっちゃ年が離れとるから、しょっちゅう親子だと思われるんよ(笑)
あなた「ん〜...」
あ、姫が起きたわ.
『あなたおはようさん』
あなた「う〜ん。おはよぉ」
眠たそうに目を擦りながら俺に抱きついてきたあなた.
『ん?どした?』
あなた「だっこ」
『はいはい、おいで』
あなたを抱っこしてリビングに行き
あなたがN〇Kの子供番組を見てる間に俺は朝ご飯を作る.
『あなたー!』
と呼ぶといつもの場所に座ってくれる.
ホンマにできた子やわ.
あなた「いたーきます」
『はい、お利口さん」
あなた「おにいちゃ、おいしいねー」
『おいしいな〜』
溢れんばかりの笑顔でそう言ってくれるから俺も自然と笑顔になる.
このあなたの笑顔で俺は頑張れるんよ.
ご飯を食べたらあなたを連れて現場へ出発.
あなた「ええじゃーか。ええじゃーか...」
助手席で俺らの歌を歌ってるあなた.
ところどころ抜けとるのが可愛いなー.
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。