第4話

三話*新一side*
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2020/07/08 05:46
放課後はいつも二人で帰る。
あなたを家に送るまでの間探偵の話をする。
それが当たり前になっていて、今日も同じだった。
工藤新一
工藤新一
、、!!
本命



その単語に心臓がドキッと鳴る。



俺とあなたは幼稚園からの幼なじみだ。
だけどそれだけじゃない。


俺にとってあなたは、初恋の相手でもある。

今も好きだけど素直になれず、たまに勇気を出してアピールしても全く気づかれない。

つまり鈍感。
工藤新一
工藤新一
本命か、、
あなたには好きな奴がいるのだろうか?

もし、俺に振り向いてくれたら、、。
あなた
あなた
新くん?
さっきからすごいガン見してくるけど、、なんかついてる?
工藤新一
工藤新一
え!?
い、いや、別に、、何でもねぇよ
ビックリした、、俺そんなに見てたのか、、。

あなたは不思議そうにしながらも俺に注意してくる。
心配してのことだと思うと顔がにやけそうになる。
、、重症だな、、(汗)
あなた
あなた
??
でも、何で探偵なの?
そんなに推理小説が好きなら小説家になれば良いのに、、
工藤新一
工藤新一
俺は探偵を書きたいんじゃない、、なりたいんだ!
平成のシャーロック・ホームズにな!!
一度知ってしまったら辞められない、探偵という職業。
昔からの憧れだ。

それに、呆れながらもいつも俺の話を聞いてくれるあなたとの時間が好きだから。

本人には言えないけどな。

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