突然の怒号にあなたの口から小さな悲鳴が上がる。
新一が即座に謝るが怒鳴りつけた男は何事もなかったかのように女性と熱い口づけを交わしている。
《あなた、、実は俺、前からお前のこと、、》
《新くん、私もだよ、、》
本人が気付いてないのを良いことにそんなことを妄想する新一。
あなたはというと、、
ジェットコースターで頭いっぱいだった。←
順番が来て二人でジェットコースターに乗るも、新一はずっとホームズの話ばかり。
最初はあなたもうなずいていたが、段々その表情は曇っていく。
寂しそうに気持ちを伝えるあなたに申し訳なく感じると同時に、先程の口づけを思い出し顔に熱が集まる。
新一の方を見ようとしないあなたに言葉が詰まる。
それから、、
ポンッ
あなたの頭を撫でてそう伝える新一。
あなたはしばらく固まった後、新一の腕に抱きついた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。