第3話

六つ子達のモノ
7,703
2018/08/13 14:12
久し振りに訪れた松野家は最後に訪れた時と変わりはなかった、小母さんと小父さんがいない事を除いて。
「あれ?小母さんと小父さんは?」
「今、イタリアに旅行中で日本にはいないよ。」
私の問いに答えたチョロ松君は畳に座った。
「そ、そうなんだ···。あの、さっきはありがとう。あのままだったら、私殺されてた···。」
チョロ松君は俯いていた顔を上げ、私の目を見た。
「アイツとどういう関係だったの?」
チョロ松君に尋ねられ、私は言葉が詰まった。
「えっと···、勤めてた会社の社長の息子···なんだけど、気が付いたらストーキングされてて···。」
チョロ松君は顔を顰めた。
「警察に相談したの?」
私は首をふるふると横に振った。
「···会社の社長の息子だから?」
私は首をこくこくと縦に振った。
チョロ松君は私をじっと見た。
少しだけ居心地が悪い。
チョロ松君が何か言おうとした時。
「あなたー!首は大丈夫?」
2階の子供部屋で着替えていたおそ松君達が居間へ降りてきた。
「お、おそ松君···。」
「んー、あなたどした?何かあった?」
おそ松君は私の顔を覗き込んだ。
おそ松君の端正な顔で覗き込まれ私は少し胸が高鳴った。
最後に会った大学の卒業式よりも大人の顔立ちになった皆は、少し顔を赤らめた私を見て、笑った。
「え?何?どうしたの?」
私は皆に問い掛けた。
「いや、幼馴染だからって信用し過ぎじゃない?」
チョロ松君は言った。
「え?」
私は戸惑った。
どういう事?
「もう子供じゃないんだよ。」
チョロ松君はニヤリと笑った。
え?どういう事?
「チョロ松。」
「何、カラ松兄さん?」
「何抜け駆けしようとしてんだ。あなたは俺達兄弟のモノだろ?」
「ちょっと!?カラ松君!?何言ってるの!?」
私は慌てた。
皆の話の意味が分からないけど、相当危機的状況下にいる事は察した。
「あなたどうした?」
「"どうした?"じゃないよ!私は、皆のモノなんかじゃないよ!」
カラ松君を含む全員が顔を顰めた。
けれど、それは一瞬でカラ松君に私は畳に押し倒された。
「!?」
一瞬の事過ぎて私は驚いた。
押し倒されただけじゃなかった。
首にカラ松君の唇が触れた。
「っ!?」
カラ松君はニンマリと笑い、私の服に手を掛ける。
「カラ松ー、ごゆっくりー。ほら、チョロ松行くぞ。」
おそ松君はカラ松君以外の弟達を引き連れ、居間から出た。
「あなた、綺麗になったな。」
カラ松君は馬乗りになって、私の服を脱がし始める。
「や!?やめて!!何で私の服を脱がすの!?」
カラ松君は目を丸くし、口を開いた。
「あなたの事が大好きで堪らないから、抱くんだよ。」
「そんなの理由じゃないよ!!···っ!?」
カラ松君は私の首に手を当てた。
「本当は俺が先にあなたの首を絞めて気持ち良くさせようと思ったのに、アイツに先越されたな···癪だな···。でもまあ良い。気持ち良くなる首の絞め方はまだ経験していないだろうから。」
くっと頸動脈を押していくカラ松君はくつくつと笑い始める。
頭に血が回らないだけなのに、既に裸にされてしまい丸見えの胸をやわやわと揉まれるだけで何とも言えない快感に襲われる。
「···ぁ、いやぁ、や、めてぇ···」
「まだ胸しか揉んでないぞ?なのにもう気持ち良くなってるのか?」
頭がぼーっとしてくる。
だけど、気持ち良い。
喘ぎ声が口から漏れる。
嫌なのに、気持ち良い。
駄目なのに、快感に逆らえない。
「も、むりぃ···、カ、ラま、つく、ん···」
「まだあなたが足りない。」
そう言って、私の秘部にカラ松君は手を伸ばす。
「や、めて、も、むりだよぉ···」
懇願してもやめる気配のないカラ松君はグチュリと音を立て、私のナカに指を挿れた。
感じた事のない程の圧迫感に、私は痛みを感じた。
「い、たい···や、めて···」
けれど、痛みはやがて快感に変わり、指を抜き差しされるだけで、快感が身体中を巡る。
「···ふぁ、き、もち、いい···」
卑猥な水音は激しさを増していき、私は快感に溺れ始める。
「あ、あ、あぁん···」
白んだ視界に映るカラ松君の満足気な笑みだけが私の記憶に残った。

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