案の定神ちゃんとうまく接することができず沈黙が続いた。
神山「体調悪い?大丈夫??」
あなた「ううんッ!…大丈夫!!」
自分の中ではうまく誤魔化しているつもり。
でも、たぶん神ちゃんには不自然に見えてるんだろうな。
そんな微妙な空気をかき消すように明るい声が入ってきた。
小瀧「神ちゃぁぁぁん!!」
神山「うわぁッ」
後ろから走ってきた望が神ちゃんの背中に飛び付いた。
神山「望おりいや~」
小瀧「いやや~w」
学校の女子たちの前でも、私の前でもない。
神ちゃんにしか見せない子供っぽい望。
朝から神ちゃん大変だな…w
前は望せいで神ちゃんと話せなくて嫌だった。
でも今回はそんな望に助けられたな。
私は神ちゃんと別れたあと、望に"ありがとう"と伝えた。
小瀧「はぁ?wなんでお礼言われなあかんのww」
あなた「神ちゃんのこと。分かってて来てくれたんでしょ」
小瀧「ただ俺が神ちゃんと話したかっただけやしw勘違いすんな」
その言葉と同時に親指と人差し指でおでこを軽く弾かれた。
あなた「いったぁ!」
小瀧「あはは、ww」
神ちゃんと話したかっただけなんてたぶん嘘。
照れ隠しかな??ww
でも望の優しさにはちゃんと気づいたよ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。