お昼の時間になればいっきに教室の中から人がいなくなる。
ほとんどの人の目的がこれ。
「おばさんカレーパン1個!!」
「俺にも1個ー!」
いつも購買に売っているカレーパン。
毎日売っているけど数が限られているから取り合い。
まぁ私はお弁当持ってきてるから関係ないんだけどねw
そう思いながらいつものようにカレーパン争奪戦が行われている横を通りすぎる。
向かう場所はもちろん屋上。
でももう一人の場所じゃなくなった。
だって……
あなた「一人の場所がなくなったー」
小瀧「俺の一人の場所もなくなったー」
屋上に行けば絶対望がいるようになった。
だから一人で屋上にいられなくなった。
ベンチに座っている望と少し距離をとってベンチに座り、お弁当を開き食べ始める。
あなた「あ、カレーパン」
小瀧「んぅ?」
あなた「買えたんだ」
小瀧「なんか女子からもらった」
あなた「あぁ、なるほど…w」
"あんなに人気なカレーパンが買えるなんて凄い"って思ったけど女子から貰ったなら納得。
小瀧「食うか?」
あなた「いや、私ご飯あるから」
望の食べ掛け食べたら間接キス…
それに女子の目が怖いよね…w
私達はいろいろ話ながら自分のご飯を食べ続けた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。