小瀧side
屋上で風に当たりながら校庭で活動しとる部活を見てたらいきなり扉が開いた。
あなた「望……」
びっくりして扉の方を見たらあなたが息きらして泣きそうな顔して立っとった。
さすがの俺でもわかった。
何かあったんやろうなって。
だからいつもよりトーンを落として"なんか、あったんか?"って不馴れながら聞いてみた。
そしたらあなた泣きだしてしまってん。
俺何したらええかわからへんかった。
俺の周りにおる女子はいっつも俺見てキャーキャーいって笑ってた。
だからあなたが泣いてだいぶ戸惑った。
とりあえずあなたを落ち着かせようとベンチに座らせようとした。
そしたら急にあなたが正面から抱きついてきてん。
小瀧「……ッ////」
普段強気でいるあなたしか見たことなかったからあなたに甘えられて気が狂う。
それと同時にはじめての感覚が俺を襲う。
あなた「望…?顔赤いよ?大丈夫?」
俺の胸に顔を埋めて泣いていたあなたが、まだ少し目に涙が残った状態で上目遣いでそう言ってきた。
小瀧「わぁッ…//あぁ…//何もあらんへん!!///大丈夫!//大丈夫…///」
今日の俺おかしい///
あなたにドキドキしとる//
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。