あなたside
神ちゃんと一緒に登校しなくなってから1ヶ月がたった。
あれから神ちゃんとは会っても"おはよ"とかの挨拶だけだし、お互いが少し避けてる感じ。
最初の頃は神ちゃんと話せないことが辛かったし、神ちゃんとはるさんを見るのが嫌だった。
でも今ではそんな寂しさや悲しさを感じさせないほどにいつも望が側に居てくれてる。
ときどきうざいくらいの時もあるけどね…w
小瀧「何一人でにやにやしてん?w気持ち悪いでw」
あなた「うるさいな!!」
ほらね?wむかつくでしょ?ww
小瀧「お昼いくぞ」
あなた「はーい」
お昼は二人で屋上に行ってご飯を食べる。
これが日課になった。
望は私のせいだけど、望の周りにいつもいる女の子とご飯を食べたり、遊びにいったりしてない。
彼女でもない私が望を占領してて本当に大丈夫なのかなって不安になる。
早く立ち直って一人でも大丈夫になって望に自由を戻してあげなきゃな。
とは思っててもなかなか望から離れられない。
あんだけ嫌いだった望がいつの間にか必要な存在になっていた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!