あなた「ごちそうさまでした」
小瀧「ごちそうさま~」
ご飯を食べ終わってから少し時間に余裕ができて望と一緒に校庭を眺めながら話をした。
小瀧「あっ……」
運が悪いのか何なのかこの際わかんなくなってきたけど、校庭の端に神ちゃんとはるさんの姿を見つけたんだよね。
それを望も見つけたみたいで、声をあげたあとに私のことを見てきた。
あなた「大丈夫wだいぶ忘れられるようになったからw」
小瀧「ほんま?」
あなた「ッ//うん…//」
子犬みたいな顔して私のことを心配してくれる望。
ありがたい、けど……
そんな顔で見ないで…///
最近望の笑顔を見たりすると何か胸がキュッウってするときがあって…//
神ちゃんのことが好きって思ってるときの気持ちと似てて…
でも望のことは好きじゃない、はずだし…
小瀧「あなた?ほんまに大丈夫??」
あなた「う、うんッ!//だ、大丈夫……//」
はじめて話したときの望の話し方と全然違うし、あのときからは考えられないくらい優しい。
それが余計に私の気持ちを狂わす//
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。