あなた「これでいいのかな……?」
鏡の前にたって自分の姿を見ながら呟く。
小瀧「まだか~?」
あなた「で、できたけど…」
小瀧「なら開けて」
あなた「はい……」
個室のカーテンを開け、望に見せる。
小瀧「お、ええやん」
望がさっき私に持たせてた服は私に着せるため?だったみたい。
私の着ている服をまじまじとみてる。
それにしても、
この服私に似合ってるのかな…?///
こんな女の子らしい格好あんまりしたことないから恥ずかしいよ////
でも…この服すっごくかわいい//
望の選んだ服はすごくおしゃれで可愛かった。
"私服おしゃれだなー"とは思ってたけど、本当にセンスがあるみたい。w
小瀧「よし、それ着てけ」
あなた「え、?私今日そんなにお金持ってきてないから買えないよ…?」
小瀧「買うたる」
あなた「えッ⁉」
いきなり望が突拍子のないことを言い出した。
あなた「買ってもらうなんて悪いし‼」
小瀧「なら誕生日プレゼントとしてならええやろ」
あなた「えぇ……」
確かに私の誕生日はもう少し。
でもなんで望誕生日知ってるの…
小瀧「拒否権なし。俺のゆうこと聞いとけばええの」
あなた「わ、わかった……ありがと…」
小瀧「ん」
ちょっと強引だったけど、個人的に好きなコーデだったから嬉しかった。
それからは望が選んで買ってくれたこの服を着て今日一日遊んだ。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。