第8話

病院にて
314
2021/04/06 13:25
目を開けると、真っ白な天井が見える。と思った瞬間人影が数人こちらを覗き込んできた。
左馬刻
左馬刻
っ!薫っ!
奏海
奏海
薫ちゃんっ!
銃兎
銃兎
薫さん!
理鶯
理鶯
む。薫。目が覚めたようだな。
薫
んぅ。んー?ここどこよ。
薫
病院?なんでこんなとこにいんだよ。
左馬刻
左馬刻
おまっ…覚えてないのか?
薫
んー。なんか思い出せそうな〜…あっ!
左馬刻
左馬刻
思い出したか?!
薫
なんか拐われて〜車に乗せられて〜車から飛び降りたんだったっけ。
銃兎
銃兎
そうですよ。まったく。走っている車から飛び降りるなんてとんでもないことをする人ですねあなたは。驚きましたよ。
薫
つーか。これ。腕折れてんの?
左馬刻
左馬刻
あぁ、ボッキリいってたみたいだぞ。
薫
ん?まって?今日何日?
銃兎
銃兎
今日は○月✕日ですよ。あれから一晩たってます。
薫
( *'ω')ファッ!?
銃兎
銃兎
あなた、あの後ここに運ばれて、すぐに緊急手術だったんですよ。
薫
うぇえ?!手術?!……あ、この腕か。
奏海
奏海
そうよ。もう、左馬刻くんからあなたが怪我して運ばれたって連絡貰った時は驚いたんだから。
奏海
奏海
心臓が止まるかと思ったわよ。
薫
うん。ごめん。そしてその左馬刻くんはなぜ真顔で私の手を握りしめてるのかな?
薫
ちょっと痛いんだけど。
左馬刻
左馬刻
あぁ、悪ぃ。
薫
どしたの。なんかあった?
左馬刻
左馬刻
や、なんでもねぇ。
薫
あそう。
奏海
奏海
退院は2週間後だそうよ。
薫
2週間か〜。お見舞い来てな。
奏海
奏海
当たり前じゃない。毎日来るわよ。
左馬刻
左馬刻
おぉ。時間ある時は来るわ。
薫
あ、会社どうしよ。
銃兎
銃兎
あぁ、会社には先程連絡させて頂きました。
薫
そうなんすか。わざわざありがとうございます。
銃兎
銃兎
いえいえ。これも業務の一環です。お気になさらず。
銃兎
銃兎
あなたを拐おうとした奴らは未成年にヤクを売りさばいているそうです。
銃兎
銃兎
それを左馬刻及び火貂組に邪魔されてかなり左馬刻を恨んでいるらしく、左馬刻とそれなりに関わりがあり、人質にしやすかったあなたをさらって餌にするつもりだったのでしょう。
奏海
奏海
っと。そろそろ面会時間終わるそうよ。
左馬刻
左馬刻
おー。そうか。
銃兎
銃兎
そうですか。それではまた来ます。お大事に。
奏海
奏海
お大事にね。薫ちゃん。
左馬刻
左馬刻
じゃあな。

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