2人で帰ると赤くなった腕を冷やしてくれた彼
「ありがとう大介」
大介「気にしないで?」
大介「てかなんで男と2人だったの?」
「あー、あの子だけ帰り道が同じだったんだよ」
大介「そっか…」
彼は優しく私を抱きしめた
大介「あなた、俺心配だよ…」
大介「お前、モテるからさ…」
今にも泣きそうな声で言う彼
「大丈夫、私は大介だけだもん」
大介「ありがとう」
彼は私を離すと優しくキスをした
大介「腕、どう?」
「だいぶ引いた…かな?」
大介「シャワーだけでも浴びたら?」
「うん、そうする」
彼の態度が変わったのはそのあとからだった
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。