だからある日私達はこの村から"脱走"したんだ
私はもう何も感じなかった。
私はお兄ちゃんが私を心配させないように言ってくれていた"平気だよ"私も真似して口にした
お兄ちゃんはそう言っていたけどきっと心では心配していたんだろう。と今になって思った
お兄ちゃんはそこまで言うと何故か話すのを辞めた。
ずっと俯いて何かを考えているようだった
そうすると急に考えついたように叫びだした。
そう言ってくれて私は嬉しかったのか大粒の涙を流していた。きっとこの時の私はこの地獄から解放させると思っていたのだろうか
私は久しぶりにこんな大きな声を出したと思う。
さとみも私が目に光が入ったことに気づいて喜んでいた。
少し頬が紅色に染まっているお兄ちゃんと私はこの会話で長い間笑っていた
脱走すると決めてから私達はずっと計画を立てていたお姉さん達にバレないように。
私達が考えた計画はこの歳では凄いほうだと思った。でも無茶な所も所々にあった
無茶な所もあったけど私達はそんな事考えずに計画を実行しようとしていた。
私達は順調だと思っていた
ダッダッダッ
そう脅されても私達には聞こえなかった
私達の計画どうりにいった。そこまで体力が持つかは不安だったけどギリギリ持ってくれたのだ。
私達はそこで〇〇 〇〇〇と出会った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。