これは私が産まれた日の事
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そう言って私を牢屋へ放り投げた。
捨てられたも同然
ガチャンッッ
私はここで兄妹の"アナタ"に会ったの
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ザクッ
私は少し大きくなるに連れ耳もどんどん良くなってきた
そうすると、お兄ちゃんのような声が奥からした。それはとても苦しそうな声だった
ガチャンッ
お兄ちゃんが帰ってくると口元は血だらけで口は耳元の近くまで裂けていた。
お兄ちゃんは"平気だよ"そう言ったけど本当は凄く辛かっただろう
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ある日私は牢屋から出された
お兄ちゃんはとてつもなく焦っていた様だった。
私はお兄ちゃんを落ち着かせようと手を振った
だけどお兄ちゃんはもっと不安そうな顔をした。
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そう私の前で喋る奴は凄く気味が悪かった。
まるで蛇のような体をしていた。
そう。そいつは"鬼"と言っていた。私はお話でしか聞いたことがなかった。でも見た目からして鬼だと納得した私はそいつのことを蛇鬼と付けた。
↑小さい設定だから全部平仮名で書いてます!
読みずらかったらすいません!!
と言った瞬間私はよくご飯を持ってきてもらうお姉さんに引っ張られた。
グイッ
私を引き寄せるとお姉さんは私の額に刃物を突き付けた。
グサッ
ビチャ
私の血が部屋中に飛び散った
ザクッザクッ
痛くて痛くてもう声も出なかった
血を吐くと汚いと言われ
まるで醜い"鬼"でも見ているのかと言うような目で私を見た。
そういうと蛇鬼は私から出た血を飲んでいた。
グイッ
そして引きずられ牢屋に投げられた
ガッチャンッッ
お兄ちゃんはとてつもなく心配していたがきっとお兄ちゃんもこんな目にあっていたんだと思うと別にどうってこと無かった。"兄妹だから同じ"そう思って流していた。
ギュュュ
私を心配してくれたり愛してくれるのは"アナタダケ"
そう思っていた。
この日までは
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!