第3話

chapter 3
3,909
2020/07/07 13:55
思い出すわァ……



「な、な!ゾムさんが無能やったらおもろない?!w」


「え?どういうことや大先生。」


「俺は無能やん?けど、この国ん中でも2、3番目に有能なんはゾムさんやん!立場逆転とかおもろそうやろ!w」


「いやいやいやwゾムは有能やし、絶対無能にならへんて!w」


『やってみよかなぁ』


「まじですか?!w」


『おもろそうやし!w…んーでもなぁ…』


「どしたの?」


『無能無能って、みんなから悪口言われんの俺…耐えられへんもん……』


「可愛いやっちゃなぁお前!」


「ほんま!大好きやな俺らんこと!w」


「嬉しいなぁ〜」


「大丈夫大丈夫!俺ら仲間やで?」


「いじめるなんてことありえませんよ!」


『そーぉ?…』

「そうですよ!」


「嗚呼。何があってもやぞ!」





これは…みんなで晩飯食っとった時のやつやな…


あの日から俺はみんなの前で無能を演じてみたりした。




「ゾムまた間違えだらけやん…」


『俺無能やし!』


「そろそろやめときやー?w」






「っておいゾム!そっちは敵おるって!」


『おぉっとぅっ…』


「はァ…そろそろ飽きへんのか…?」




そしたら、みんなの差別心というか、ストレスが溜まってたんやろな。

いつの間にか俺は無能になっとった。




「無能。邪魔。」


「ほんまに先輩ですか?w」


「ウザイわァwww」



暴力もいっぱいされた。


でも、それでみんながストレス発散できるなら、ええかなって思った。





…ねむ、なってきた、な……

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