第33話

chapter 33
3,910
2020/07/10 09:34
「なんやグルッペン……?」




あまりにも焦り、切羽詰まったようなグルッペンを見て、幹部一同は何があったんだ、と内心冷や汗をかいた。





この部屋に薄萌黄色がいない。


その時点で少しは察していた。




濡羽色は無言で監視カメラの映像を見せた。






これを見るなり、焦り出す者、驚愕する者、複雑な顔をする者、反応は様々だった。






「……我々は、何としてでも罪を償うんだ。」







全員コクリと頷く。







前々から察していたのだ。







自分達は何かが変わった。







外見?

いや違う。







性格?

少し違う。







口調?

全然違う。











それは







心だった。

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