第8話

chapter 8
3,629
2020/07/08 14:27
チーノside


「無能に書類届けてきてや。」


『はっ?!なんで僕が!!』


「お前しか頼める奴おらんねん。みんな行きたないみたいやし。」


『僕だって行きたくないですよ!』


「せやな、ほんじゃ。」


くっそ…書記長疲れきっとんのか…めっちゃ適当やん…


ムカついてきたわ。

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一応ノックしとったろ。


ドガッドガッ!

ドアを足で蹴る。

触ったら汚いしな。


「無能入るでー」

ガチャ…


部屋に入れば、風呂あがりなのか、濡れた髪の毛にボーっとした顔の無能がいた。


はァ……


『無能さん、書類届けに来てやりましたよ。』


「ぁ、ぅ……」


『聞いてますか?ほんまにこれやから無能は…』


「ご、めんな、さ……」

バタッ


は?!


なんで目の前で寝んねん!

しかも書類を態々届けに来てやったんやぞ?!


ほんっっっま癪に障るわァ…!!!


バサァッ


書類をばら蒔いて部屋を出る。

ほんま、気分悪いわァ……

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