第32話

chapter 32
3,959
2020/07/10 09:25
NOside









バンッ!
「グルさん!!!」





「っ?!、なんやロボロか。どうしたんだ?」





「こ、これ、を、みてっ、くれ……!」




肩で呼吸をし、必死でUSBを濡羽色に渡す紅梅色。

膝は笑っている。




「……」




無言で受け取り部屋にあるパソコンに繋ぐ。




ザザッ……


そこには脅威があった。

そして



銃を持った見回り兵。






夜間の見回りの際、銃を持って見回るなんて自分からスパイと言っているようなものだ。




「……は……?」




濡羽色は唖然とした。


そしてこの時後悔した。


先日自分が言った言葉の悪さ、そして疑ってしまった心、そして……














仲間の苦痛に気づいてあげられなかったことを、この時知り、後悔した。

















______幹部全員、会議室へ集まれ______

プリ小説オーディオドラマ