第16話

chapter 1 6
3,786
2020/07/08 22:20
NOside


国民は不満を抱いた。


2日に1回か3日に1回は脅威が絶対に見回りにくるのに、


最近脅威を見かけなかったからだ。


脅威は国民に対して、慈悲に溢れた目を向け、誇れる大好きな彼らの話をして、まるで真の聖母かのように国民に対して水平、平等に接していた。


国民にとって脅威は、謂わば神のような存在であった。


国民は今の脅威を知らない。


何の支えもないまま、脅威は今を生きていた。


強いことだった。


彼らはどんどん知っていく……


そして歯車が動く。


__桃色の彼は総統室へ走っていった。

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