第33話

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2018/07/26 12:45
そしていよいよ、夏祭りの日。


僕は、「今から行くね」とLINEを入れた。


すると、すぐに既読がつき、グッドスタンプが来た。


「あ、でも、廊下のベンチで待ってて!準備できたら出るから!」と続いて来た。


「わかった」と返信をしてスマホをポケットにしまう。


そして僕は、病院行きのバスへ乗り込んだ。




病院に着き、一応来たことを知らせようとドアをノックした。


コンコンー
美穂、来たよ。
美穂
あ!もう少し待ってて!
わかった、ゆっくりでいいからね。
美穂
ありがとー!
どんな浴衣を着てくるのだろうかと少し楽しみだった。


10分ほどすると、ガラガラッとドアが勢いよく開いた。
美穂
お待たせ!
どう?似合う?
白に、ピンクや赤系の花があしらわれている浴衣だった。


紫色の帯を締め、下駄を履いていた。
可愛い、似合ってるよ。
美穂
ありがとう、嬉しいなぁー
よし、じゃあ行こう!
うん、
そう答えると、中から美穂のお母さんらしき人が出てきた。
あ、こんにちは。
美穂のお母さん
こんにちは、いつもありがとうね。
いえ、こちらこそ。
美穂
ほら!涼くん行くよ!
わかった、わかった。
美穂
行ってきます!
美穂のお母さん
気をつけて行ってらっしゃいー
美穂
はーい

僕は、美穂の歩くペースに合わせて歩いていると、前から梨々香さんがやってきた。
梨々香さん
あら、夏祭り?
美穂
はい!
梨々香さん
良かったわね!
楽しんできて〜
行ってらっしゃいー!
ありがとうございます、
美穂
行ってきます!
それからも、僕達は何人かの人に声をかけられ、見送られた。

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