8月○日
涼くんは、夏休みに入ってからも毎日来てくれる。
暇なのかな?なんて思って見たり。
来てくれるのは嬉しいからいいんだけどね!
それから、夏祭りに涼くんを誘った。
これもまた緊張したー
でも、行こうって言ってくれて良かった。
あとは先生の許可のみ!
8月○日
先生の許可がおりた!
あぁー、もう最高!
浴衣の着付けをお母さんに頼んだ。
そしたら、「良かったわね」って嬉しそうに言ってくれたんだ。
それに、涼くんも楽しみだって言ってくれて嬉しかったなぁ。
8月○日
花火大会の前日の夜に、発作が起きちゃった。
そしたら、先生は、やっぱり心配だって言い出しちゃって。
私は、もう必死にお願いした。
お願いします。もう私には時間がないんでしょう先生。って。
結構取り乱しちゃった。
そしたら、渋々許可を出してくれた。
でもさ、先生。それって、本当に私には時間がないってことだよね?
自分で聞いといてあれだけど。
行けて嬉しいけど…
少し、夜に泣いた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。