第8話

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2018/07/25 07:54
海斗
涼〜。
なんだよ。
ホームルームが終わり、帰りの支度をしていると海斗が話しかけてきた。


海斗は、唯一僕の仲のいい友達だ。


小学校から一緒で、家も近い。


幼い頃から、家族ぐるみの付き合いだった。
海斗
最近、急いで帰ってるけどなんかあんの?
あぁ、ばぁちゃんのお見舞い。
海斗
はぁー、お前偉いなぁ。
そうかな?
本当は美穂に会いに行っているようなものだとは決して言えない。
海斗
んでさ、明日の放課後?っつーか、夜?にさ妹の誕生日会するんだけど、
妹が「涼くんも呼びたい!」って言ってて…
あぁ、いいよ?何時くらい?
海斗
まじ?ありがと、助かるわ。
えっと、6時から。
わかった、それまでには海斗ん家行くね。
海斗
おう!じゃあまたな!

そう言って、部活の用具が入っていそうな大きな荷物を持ち、去って行った。


よし、病院に行くか。


僕は荷物を持って立ち上がった。

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