鹿島聖人side
小鳥遊……。
アイツ大丈夫かな...。
まさか...!!
タタタタッ
小鳥遊未来side
何もしたくない。誰にも会いたくない
桜だ。なぜあなたは、
誰も幸せにできないくせに咲いてるの?
ねぇ!どうしてよ!なんで咲いてるの!!
こんな桜なんか、折ってやる!!
ポキッ
ポキッ ポキッ……
グイッ
鹿島聖人side
俺は、迷い無く小鳥遊の腕を引き、
自分の胸へ抱き寄せた
小鳥遊未来side
あったかい……
冬馬が…冬馬が私を連れてってくれるんだ
バタッ
小鳥遊は、あまりのショックで倒れた。
小鳥遊未来side
あなたのいない世界なんて……
要らない。私がいなくても、大丈夫
だから、お願いします
冬馬がいる世界へ連れていってください……
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!