第4話

𝟥
2,333
2022/08/21 07:33
練習が忙しくなりなかなか
学校に行くことが出来なくなった。



入学してすぐ長期間欠席だったから
みんなから忘れられてるんじゃないかな、



まあ、別にいいんだけど。



デビューしたら学校なんて行かなくなるんだし。



でもあの子、あなたのことが忘れられなかった。



あなたのことだけをずっと考えてしまう。



俺の悪い予感が当たっているかどうか、



俺にとって関係の無い人なのに。







じぇみん
じぇみん
ちそんあ、明日学校行けるって
ちそん
ちそん
え、ひょん久しぶりに行くの?学校
じぇみん
じぇみん
俺は行かないけど、
ちそんあは入学したばっかじゃん。
学校行った方がいいよ、行ける時は
ちそん
ちそん
うーん、でも練習したいです。
じぇみん
じぇみん
別にそれはちそんが決めていいんだよ?


行きたくはない。



でも明日行かなかったら一生行かない気がする。



それに、学校に行かなければ
悪い予感が当たっているかどうかも分からない。






ちそん
ちそん
明日学校行きます





┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

やっぱり悪い予感が当たっていた。




あなたは1人孤立して教室の端にいる。




女子からは空気のように扱われて、




男子からはちやほやされている…のかと思ったけど



違った。



男子ですらあなたに話しかけていない。



本当に空気みたいだ。




何があったのだろう。俺のいない間に。




彼女に話しかけたいけど、どんな反応をされるのか怖くて出来ない。



どうすれば…何が正しいんだ、




赤の他人なのに、そう思っていたはずなのに、




気づけば彼女のことばかり考えている。




彼女がどんな人かも分からないのに、




ただあなたのことが心配でたまらなかった。










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